明日2023年4月1日から自転車のヘルメット着用の努力義務化がスタートする。
この努力義務化の始まりが伝えられたのは2022年12月だった。
最近の報道を見ると、自転車用品店でヘルメットが売れていると伝えながらも、街でヘルメットを着用してる自転車は増えないという論調が多い。
昨年12月に最初の報道を聞いて以降、私はヘルメットを着用するようになった。
所有はしてたがずっと使わずに仕舞い込んでいたが、久々に取り出してみたが内装の素材に全く劣化を感じなかったのでそれを使用することにした。
すぐに習慣化したが、たまの買い物に使うママチャリに乗る時は着用していない。
ヘルメットの着用が頭の保護や命を守るためであるならば深刻な矛盾と言えそうだが、私が意識してるのはマスクと似ていることだ。
この期に及んで理由をつけてしない人はしない。
マスクで散々経験したし、人それぞれに意見はあるだろう。
ヘルメットを被らない人を見た世間はどう思うか?
ママチャリで買い物をしてる人が被ってないのと、スポーツタイプの自転車に被らずに乗ってる人とでは社会の受け止めは決して同じではない。
オートバイ(自動二輪車)に関しては、ヘルメットを着用しない人を見たらおそらくほとんどの人が社会性に欠けた人だと思うし、知り合いにはなりたくないと思うだろう。
そんな自動二輪車もヘルメットが当たり前ではない時代があったのだ。
1975年:政令指定道路区間で、51cc以上のバイクのヘルメット着用が義務化
1978年:すべての道路で51cc以上のバイクのヘルメット着用が義務化
1986年:原付も含めたすべてのバイク、すべての道路でヘルメット着用が義務化
ちなみに、完全義務化になった80年代の半ばは空前のオートバイブームの時代で、乗りたい人にとってヘルメットの義務化は何の障害にもならず、むしろ好きなヘルメットにこだわるという気持ちの方が強かった。
車のシートベルトに関する歴史も振り返ってみたい。
こちらの場合は着用義務の前段階として設置義務の歴史があった。
新車の運転席にシートベルトの設置が義務化されたのが1969年。
助手席のシートベルト設置義務が始まったのは1973年。
後部座席のシートベルト設置義務化は1975年。
シートベルトの着用義務の始まりは高速道路や自動車専用道路での運転手と助手席で1985年から。
一般道での着用の義務化は1992年から。
後部座席の義務化は2008年から。
自動二輪や自動車のヘルメットやシートベルトの歴史を振り返ると、遅かれ早かれ自転車でもヘルメットを被らない人はただの怪しい人にしか見えなくなるのは時間の問題だ。
コロナ禍の真っ最中に、公共の場でマスクをしなかった人と同類扱いになるのは見えている。
ちなみに、報道の論調とは違い、私が受けてる街中の印象は確実にヘルメット着用者は増えてるということだ。
買い物のママチャリがしてないことには何の違和感も感じないが、スポーツタイプなのにヘルメットを被ってない人は確実にマイナスの印象を周りに与えていると知った方が良いだろう。