来るぞ来るぞといわれてる次の大地震が起こる前に、なんの前触れもなく出現したコロナに大揺れだった2020年。
来るぞ来るぞといわれてるものは大地震以外にもある。
それはバブル崩壊だ。
ここでいうバブルは、株価バブルだ。
歴史を振り返ると、感染症とバブル崩壊には共通点があるという指摘がある。
ここで取り上げてるバブルは、90年代前半の日本のバブル景気のようなローカルバブルではなく、世界的なバブル。
このバブルの崩壊には法則性が当てはまると指摘したのが、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授で、考案した指標がシラーPER(株価収益率)という株価の割高感を示す指標、この指標が25倍を一定期間超え続けると、その後にバブルの崩壊が起きるというのが、これまでの経験則だとされている。
ちなみに、ITバブルの時はシラーPER25倍超えが79か月、リーマンショックの時は52か月連続した後で暴落がやってきている。
2020年3月にアメリカでも日本でも株価が暴落してバブルが崩壊したと騒がれたが、一過性のもので終わり、すでにご存知のようにアメリカでも日本でも空前の上昇を続けている。
もはや、アメリカでも日本でも株価の推移が実体経済を反映してないことは誰の目にも明らかなのだが。
つまり、株価は常識とは全く違う理屈で動いているし、理屈というよりもごく少数の人の意思で動かされてるものになっていると言った方が良いだろう。
シラーPER25倍超えはすでに80ヶ月になる。
大地震がいずれ起きることには誰も疑問は持っていないだろう。
問題はいつ起きるかだが、人間の経験則と地球の気まぐれの時間の尺度の違いが大き過ぎるので予測がつかないのだ。
地球に大地ができて45億年。
たかだか1000年単位の経験則しか持ってない人間が追いつかないのは当然な気もする。
それに比べるとバブルの崩壊に関しては、もう少し予測精度が上がってもいいような気がする、所詮人間がやることなのだから。
2020年3月の株価暴落にコロナが関係していたことは明らかだが、それを乗り越えた今、暴落を意識して萎縮することはただの臆病にも感じられる。
コロナと株価バブルに共通点があるとしたら、今だったらワクチンだろうか。
ワクチンが機能すればコロナはもはや恐れる存在ではなくなる。
その期待が株価も支えているはずだ。
ワクチンの効果次第では、あるいは重大な副作用が明らかになれば、プツンと張り詰めていた糸が切れるような気がしている。
つまり引際が大事になる、傷を負う前に引くか、ギリギリまで儲けを追うか?
こうやって書きながら、多分しばらく株価は上昇するんだろうなと思える。
株をやってる方は、引際に関して複数のプランを準備した方が良いだろう。