人間は変化する。
変化は評価の対象になる。
評価には、基準となる軸が尺度として存在している。
成功失敗という軸や、
好き嫌いという軸であったり、
あるいは、
本当かウソかという軸であったり、
さまざまな軸を当てはめながら評価される。
評価はすぐに下ることが増えた、良くも悪くも。
現代は、評価は良くても悪くてもタイムラインを一瞬で駆け抜ける。
駆け抜けて消えるように感じるが、消えずに蓄積されるようになっている。
蓄積されているだけだから、掘り返すことや蒸し返すことが可能だ、それがデジタルアーカイブ。
起きた当時には話題にならずに消えたように見えた出来事が、掘り返されることがある。
評価が下るのに時間差が生じるのだが、時として本人ですら忘れてしまってるタイミングで掘り返されることがある。
努力が報われたと評価されることもある。
ノーベル賞などは、30〜50年前に始まった取り組みに対する評価であることが珍しくない。
このような場合には、ツキが回ってきたように見える。
一方で、ブーメランと呼ばれる現象もある。
この場合は、ツケが回ってきたように見える。
総務大臣時代、バンドをやめて「ブラブラしていた」長男を総務大臣秘書官(公務員)にしたという経緯を考えると、問題になっている総務省幹部への豪華接待の件は、とても「別人格」だから、で片付けるわけにはいかないでせう。菅氏長男の接待を、総務省幹部が断れますかね? https://t.co/xDWbRupO1i
— Shoko Egawa (@amneris84) 2021年2月4日
こんなこともあった。
世間的にはマイナーな出来事だったかもしれないが少し前にソースコードの流出が話題になった。
GitHubソースコード流出問題:
— 吉澤準特|ロジカルシンキング&図解 (@juntoku_y) 2021年1月29日
ある開発者がSMBCやNTTデータなどの組織名が含まれるソースコードをGitHub経由で流出させてしまいました。その構図を図解してみました。 pic.twitter.com/J888m8Gmwh
やったことは悪いが、重要な情報を扱わせながら低賃金だという点も指摘され擁護の声もあったが、
GithubでSMBCとかのソースコードの情報漏洩させた方
— 創CEO:IT+起業系毎日投稿-AWSやVPS等インフラ/SEO等マーケ/プログラミングネタ多め (@hikarine3) 2021年1月29日
NRIとか雇い主に対して過去随分荒ぶっていた
NRIも何か盗られてないか
きちんと調べた方が良さそう
損害賠償12億円払えや
がブーメランに😟
今回の事から、彼は本来的には職務経歴から他含め全部調査されるべきなんでしょうが、さてどうなるか pic.twitter.com/kxgSnottwm
デジタルアーカイブされていたものが掘り返されると、ブーメランとなって傷つくのは自分なのだ。
このような構造が見えてくると、もはやブーメランはどこを飛んでるのか分からない、まさに後悔先に立たずとなるし、すでにその心配をした方が良い人は多数いるのかもしれない。
先日、引退を表明したAmazonの創業者ジェフ・ベゾス氏が良く口にすることに、
Good intention doesn’t work, only mechanism works!
善意(良い意図)は役に立たない。仕組みだけが役に立つ
というのがある。
善意が機能してれば、少々残念な出来事がアーカイブされていても、取り扱いに抑制が効いたはずで、そういうことが忖度や空気を読むことにつながっているのかもしれない。
しかし、世の中は善意では回らなくなっている。
東京オリンピック招致のキーワードになっていた『お・も・て・な・し』も善意が前提だが、そんな東京オリンピックはガタガタと大きく揺れている。
善意は搾取にもつながりやすい。
詐欺の多くも善意に付け入ることから始まる。
善意が機能しないことを嘆く必要はない。
善意を必要としない仕組みやシステムが機能すれば良いだけなのだ。
コロナで遠い昔に感じるかもしれないが、残業や有給休暇の取得も仕組みやシステムとして機能せず、善意で運用されていたという経験は誰にあっても不思議はない。
成り立つ余地のないことを仕組みやシステムに取り入れることはできない。
Wikipediaによるとベゾス氏は、次のような考え方の持ち主でもある。
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一般的な「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を使わず、「ワーク・ライフ・ハーモニー」と言う。バランスという言葉には、どちらかではなく一方(だけ)を持つかのような含みがあると彼が考えているからである。彼の考えでは、仕事と家庭生活は、情報を共有して調整をおこなう相互接続的なものなのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェフ・ベゾス#経営哲学
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善意に頼らず、仕組みやシステムで取り組むということについて改めて考えてみたい。