違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

勝者(強者)の驕りの物語り

原因と結果が永久に繰り返されるさまを、いつまでも止まらない車の輪にたとえていうのが、因果は巡る小車。

 

因果は巡る小車は、略して因果は巡ると呼ばれたり因果応報とも呼ばれる。

 

原因と結果が繰り返されるうちに、原因も結果も最初のものとはまったく違うものに変化してても不思議はない。

 

最初から見ることができればすべてがつながってることが分かるかもしれないが、途中から見た場合まったく別の出来事に見えるかもしれない。

 

つながりが分からなければ突然変異に見えたり、つながってることはなんとなく感じられてもそのつながりが証明できなければバタフライ効果とか風が吹けば桶屋が儲かるなどと表現する。

 

世の中で起きてる変化には、意図的に狙って起きてる変化もあれば、なぜそんなことが起きてるのかが理解しがたいことまで様々ある。

 

 

さて、因果が巡るものであることは、多くの人が受け入れやすいだろうそれが人間関係に起因してれば。

 

しかし、受け入れられてもあまり気にかけないのは、巡るスピードの速さや、巡りがどこまで到達するか、ではないだろうか。

 

グローバル化なんて言われるくらいだから巡りは世界中のどこに到達しておかしくないだろうが、多くの人は自分の守備範囲で理解しがちなはずだ。

 

 

現代流の因果の巡りを象徴する表現にはブーメランというのもある。

 

ブーメランの中でも世間の興味を集めるのは勝者(強者)の驕りがアリの一穴で崩されるようなブーメラン。

 

 

体裁の良い取り繕いや隠蔽の化けの皮が剥がれる様が溜飲を下げさせ爽やかさすら感じさせるからだ。

 

 

ジャニーズ事務所然り、ビッグモーター然り。

 

 

 

 

コスト削減や効率を合い言葉にしながらその裏では儲けの搾取を合法的に行う、そういうことがブーメランでは明らかになる。

 

ここに来てジャニーズ事務所の事務所所属タレントの契約書が流出し、その契約内容が明るみに出たようだ。

 

<参考>

「売上の75%が事務所の取り分、残り25%をメンバー人数で配分する」「契約破棄もできない⁉」...性加害問題に続くジャニーズ事務所の「専属契約書」問題

 

 

 

そういえば昨年起きた知床の観光船沈没事故では、謎のコンサルタントが暗躍してたことが明るみに出た。

 

その結果、ブーメランは実績豊富な有名コンサルタントの正体を露呈させた。

 

 

週刊誌が得意とするスキャンダルも今やブーメランの元だ。

 

 

スキャンダルに蓋をするのは忖度である場合が多いが、最近の忖度はブーメランには負けることが多いように感じる。

 

 

おこぼれに与りたいから忖度してるのに、ブーメランのとばっちりに巻き込まれたら、おこぼれどころではなくなる。

 

損得勘定に敏感な人は蜘蛛の子を散らすように逃げるが、忖度の損切りをできない人はさらに忠誠心を見せたりする。

 

 

勝者や強者の驕りが生むブーメラン物語りの始まりは第一幕に過ぎない。

 

今後、第二幕、第三幕と続くはず、果たしてどうなることやら。