歴史を振り返ると、人類の生存の脅威は飢えと寒さだったはず。
その人類にとって最近の脅威は、食べ過ぎであり温暖化になっている。
成人病とか生活習慣病と呼ばれる症状のほとんどは、食べ過ぎに起因している。
そして温暖化は、人間活動の結果起きている。
つまり、生きるための脅威は、昔は大自然だったのだが、現代では人間になっているのだ。
食べ過ぎに目を向けると、食事の絶対量やカロリーが大きいことも問題だが、絶対量としては僅かでも成分として摂り過ぎになるようなものもある。
そのような場合は、薬物効果の問題になる。
一般的には薬物扱いされないものに塩がある。
現代人は「塩中毒」!? 人間が塩のとりこになる驚きの理由 2019年12月13日
サラリーマンのサラリーは給料つまりお金を意味するが、語源を遡るとソルトで、つまり塩。
現代人はお金に夢中だが、見方を変えると塩に夢中と同義なのだ。
上記の記事には、人類が塩に夢中になる理由が書いてある。
その中に、お金に夢中になる心理と共通してるなと、むしろ塩が原点だったんだなと思わせられるなという話がある。
味を感じるのは舌の味蕾細胞だが、近年の研究で人を魅了する甘みは糖単体では実現しないことが分かったらしい。
糖にナトリウム(つまり塩)がくっ付いていないと、味蕾は甘みを認識できないらしいことが分かったのだ。
スイカに塩をふるのは不思議なことではなかったのだ。
人間はおいしい生活に夢中になる。
ここで言うおいしいは、食べものだけではなく、生き方もだ。
おいしい食べものに夢中になると、塩分の過剰摂取は避けられない。
おいしい生き方に夢中になると、お金が必要になる。
この二つは、人が夢中になる必然を秘めているのだ。
幸か不幸か、おいしい生活や生き方を継続すると、どうやら病気になったり破綻につながったりが避けられないという面も共通してそうだ。
人類が塩に魅了されて4億年だが、近年塩が悪者扱いされるようになったのは寿命が急激に伸びたため。
健康に長生きしたいと望むなら、塩とは薄い付き合いをした方が良さそうだ。
少し長いけど興味ある方は是非記事を読んで下さい。
そして、塩とお金が似たような存在だとするならば、最近よく言われるようになった『老後生活には〇〇万円必要です』的な話も信じるべきではないかもしれない、ただし浪費しろと言ってるわけではないですよ。
減塩を標準にするように、それでも楽しい生き方をできるようにお金をマネージメントする方が賢明なはず。
そういう目で世の中を見渡すと、コロナは減塩生活に切り替えさせるために出現したのかもと思えてくる。