違う見方

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ステルスマーケティングはそんなに悪いのか?

最近、久々にステマ(ステルスマーケティング)の話題を耳にした。

 

 

 

GoogleTrendsで見ると、ステルスマーケティングはステマで馴染んでいることが分かる。

 

 

Google Trends 『ステマ』『ステルスマーケティング』2004年以降

 

 

最初の大きな山は2012年の1月で、この時に世間の人はステルスマーケティングという手法を認識したのだ。

 

この時に盛り上がった理由は、前年に消費者庁がガイドラインを公表し、注意喚起を促していたところに、新聞記事等で美容や歯科やエステの分野でステルスマーケティングが目立つと取り上げられ、その後ペニーオークション詐欺事件でステルスマーケティングに加担していた芸能人が謝罪するなどワイドショーネタになっていた。

 

GoogleTrendsで上記に加えて時系列で見ると、

 

GoogleTrends『ステマ』『ステルスマーケティング』『ペニーオークション』2004年以降

 

ステルスマーケティングが認識されたのが2012年年明けで、ペニーオークションが叩かれたのが2012年の末であることがわかる。

 

 

 

この当時、話題になってることは知っていたが、個人的には全く興味がなかったので調べることなどなかったが、今になって調べるとこのペニーオークションというのが、その後のメルカリの登場に繋がったのではと感じられる。

 

いきなり登場したようなイメージがあったメルカリだが、ステルスマーケティングで転んだペニーオークションに十分な市場価値が感じられたからこそメルカリに繋がったような気がする。

 

 

GoogleTrends『ステマ』『ペニーオークション』『メルカリ』2004年以降

 

ところでステルスマーケティングってそんなに悪いことなのだろうか?

 

どうしようもないものを、さも良いもののように伝えているならばダメだが、お金をもらって広告宣伝するにしても、実際に自分が継続的に使っているならば、そんなに悪いこととは思えない。

 

 

いつの頃からか、商品を買って失敗すると、『騙された!』とリアクションすることが増えたような気がする。

 

もちろん本気で騙されたなんて思ってない人の方が多いだろう。

 

私の場合だと、十分に調べなかった自分が悪いと思っているが、『騙された』と表現することは少なくない。

 

事前に下調べをしていると、レビュー等を見ていても、参考になる人とそうでない人の違いはすぐ分かるので、参考にならない人のレビューを鵜呑みにしたりすることはないし、情報として痒いところに手が届いてないものには情報としての価値は感じないので実害は受けない。

 

もし無意味な形容詞を信じ込んだとすれば騙されたと感じるのも理解できるが、それは被害妄想の一種に位置づけられるのだろう。

 

 

難しい話ではなく、ごく普通の目利き力さえあれば、どうってことない話にすぎない程度だと思うが、そのごく普通の目利き力に自信が持てない人はステルスマーケティングが許せなくなるのだろう。

 

 

しかし、もしかしたら世間では自分で考えずに他人のことばで判断しようとする人が増えてるとするならば、ステルスマーケティングは減ることはないだろう。

 

自分で考えない人が増えてるとすれば、考えてない人に伝わるように表現する必要がある。

 

考えない人のためにしてあげれることって何があるのだろうか?

 

とてつもない難問だ。

 

ステルスマーケティングは、ますます巧妙化するだろうが、考えてる人で目利き力があれば不自然な表現の羅列にしか感じられないはずだ。

 

このように考えると、ステルスマーケティングが悪いというよりも、ステルスマーケティングに騙される人の方が悪いとしか思えなくなる。