昨夜世間を騒がせた話題があった。
名古屋 河村市長 ソフトボールの金メダルかみ 批判相次ぐ #nhk_news https://t.co/EvgKelpeah
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年8月4日
記事には、メダリストたちが自身のツイッターで反応している内容も掲載されている。
東京オリンピックの柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿選手は「自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに。怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ。俺だったら泣く」と投稿しました。
北京オリンピックのフェンシングの銀メダリスト、太田雄貴さんは「選手に対するリスペクトが欠けている上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。ごめんなさい僕には理解できません」と投稿しました。
ロンドンオリンピック、バドミントン女子ダブルスの銀メダリストの藤井瑞希さんは、同じような経験があることを明かしたうえで、「たぶんボケかましてきたんだと思うけど、本当泣きそうなった」と投稿しています。
藤井瑞希さんの『たぶんボケかましてきたんだと思う』を読んで、その通りなんだろうし、なんならそれが俺に期待されてることだという使命感する持っていたんじゃないかと感じられた。
NHKは上記の記事の後、そもそも河村たかし市長とはどのような人物かという今年5月の記事を続報に添付している。
河村たかし名古屋市長
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年8月4日
金メダルかみ 批判相次ぐ
金メダル獲得の報告を受けた際、メダルを突然、口に入れてかみ、批判が相次いでいます。https://t.co/EvgKelGPyR
河村市長
「最大の愛情表現だった。迷惑をかけているのであればごめんなさい」
河村市長とは
↓ ↓https://t.co/2P8XEm75Am
添付されてる記事は、今年4月の名古屋市長選で苦境が伝えられながらも当選したことを受けての人物評的な記事。
河村の選挙の強さは何なのか。
誰もが最初に挙げるのが、知名度の高さだ。
河村は、衆議院議員時代からたびたびテレビなどに露出し、名古屋市長も3期12年にわたって務めてきた。
関係者の間では「かつてのような圧倒的な人気はない」と指摘する声もある。
だが、告示1か月前を切って立候補を表明した元市議会議長の横井との間では知名度の差は歴然だった。横井は、組織力で知名度の向上を図ったが、短期決戦では限界があった。
「敵を作ってワンフレーズで攻撃してくる。いつものやり口だ」
対立候補の横井陣営の幹部たちは、河村の攻撃性を指摘する。
“議員生活協同組合”の批判などの「劇場型」の手法で、河村のペースに引き込まれたと振り返る。
しかしながら今回ばかりは得意なはずのワンフレーズでさらに苦しい立場に追い込まれている、そのワンフレーズとは、
『最大の愛情表現だった』だ。
日本の政治家でワンフレーズの使い手として最も有名なのは小泉純一郎元総理だ。
このワンフレーズ戦略は源を遡るとヒトラーの大衆扇動術に行き着くのだろう。
それを感じさせるツイートもあった。
選挙戦略を初めて広告代理店に発注したのは小泉純一郎。その時に広告代理店が作成した素案には「リコウの1票もバカの1票も同じだから、少数派である知能の高いA級国民は無視して、知能が低く簡単に騙されるB級、C級国民をワンフレーズの連呼で巻き込む」と書かれている。これが今の自民党独裁の基礎。
— きっこ (@kikko_no_blog) 2019年5月24日
ヒトラーの大衆先導術では大衆を次のように定義している。
- 大衆は愚か者である。
- 同じ嘘は繰り返し何度も伝えよ。
- 共通の敵を作り大衆を団結させよ。
- 敵の悪を拡大して伝え、大衆を怒らせろ。
- 人は小さな嘘より、大きな嘘に騙される。
- 大衆を熱狂させたまま置け。考える間を与えるな。
- 利口な人の理性ではなく、愚か者の感情に訴えろ。
- 貧乏な者、病んでいる者、困窮している者ほど騙しやすい。
- 都合の悪い情報を一切与えるな。都合のよい情報を拡大して伝えよ。
- 宣伝を総合芸術に仕立て上げろ。大衆の視覚・聴覚を刺激して、感性で圧倒しろ。
河村たかし名古屋市長がどこまで意識してるかは不明だが、ヒトラーの大衆扇動術の実践をしてるのだろう。
この傾向は、小泉さん以降の自民党政治の基本であるが、息子の小泉進次郎氏は早々にワンフレーズの使い手としては脱落したように感じられるが、河村たかし氏が今年の市長選で当選した理由が知名度の高さだけに依存いていたとするなら、まだ強みは持っているのだ。
さらにもう一人ワンフレーズの厄介な使い手がいる、菅総理だ。
ことばや口調に力強さがまるでないのだがワンフレーズを虚しく繰り返し続けている。
コロナのせいなのか、オリンピックのせいなのかは不明だが、魅力のないワンフレーズはさすがの日本でも通用しなくなっているのだ。
これは良いことのはずだ。