最初に聞いた時は違和感を感じるくらいの理由で小田急線の車内で事件が起きたのは8月6日。
「勝ち組の典型にみえた」小田急線無差別刺傷 加害者が20代女子大生を執拗に刺したワケと犯行直前の“ある事件”
対馬容疑者の怒りの矛先となったのが、新宿の食料品店で万引きする自分を注意した女性店員だ。対馬容疑者は自宅へ送り届けられた後、すぐに再び新宿へと向かっている。
「取り調べに対しては『店員を殺してやりたいと思い店に戻ろうとした』と供述しています。しかし店が閉まっていたため、引き返して駅へと向かいました」(同前)
報道等では女性に対する逆恨みは6年前から持っていたらしいと、供述をしてるらしい。
現在36歳の犯人の身の上に6年前に決定的な何かが起きたのか、それとも30歳になったことが影響したのか、その辺は続報で明らかになるだろう。
さて、今回の事件で興味深い点はこの犯人のメンタリティと似た日本人男性は潜在的にはかなり多いのかもしれないと思えることだ。
どういうことかというと、男社会だと思われ男性優位だと思われていた日本社会だが、男性の方が幸福度が低いらしいのだ。
小田急の事件の犯行は到底許されるものではありません。しかし日本における弱者男性問題(特に未婚男性の問題)はとても大きな問題です(画像の日本の未婚男性の幸福度を参照)。にも関わらず「男性=強者」「女性=弱者」というステレオタイプによってこれまで公然と見過ごされてきたのです。 pic.twitter.com/NIpmZZ2L2u
— すもも (@sumomodane) 2021年8月8日
小田急の事件の犯行は到底許されるものではありません。しかし犯人の、女性が幸せに見えた、女子大生が勝ち組に見えた、という旨の証言は、「日本は男性よりも女性が世界一幸せである」「その中でも20代や学生の女性が特に幸福である」という統計データと一致しています。 pic.twitter.com/L7ImqBtfNG
— すもも (@sumomodane) 2021年8月8日
この犯人の女性に対する感情は当初ただの逆恨みにしか思えなかったが、実は潜在的な傾向として日本人男性には当てはまる人が思ってる以上に多そうなのだ。
今の日本では女性よりも男性の方が不幸に近いようだが、単なる一般論を越えて幸福に関係しそうな要素は分かっているのだ。
「日本人の幸福の決定要素」について数少ない貴重な論文、凄いタイトルですが面白い。
— Harumi Yazawa / 谷澤悠実 (@Hamsubter) 2019年1月29日
・健康的な人ほど幸福である
・所得より生活水準が幸福に影響する
・他人の生活を意識している人ほど不幸である
・他人の幸福を願う人は願わない人より幸福である
・喫煙者は不幸だが飲酒は幸福度に全く影響しない pic.twitter.com/tX6FGlKiA0
この論文のリンクは下記。
https://www.iser.osaka-u.ac.jp/rcbe/gyoseki/fukou.pdf
自分自身を見ても当てはまるし、今の世間に一番欠けているのは『他人の幸福を願う人は願わない人より幸福である』という点だと感じる。
まだまだ修行が足りないと教えられる。