違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

唐揚げに感じる世の中の変化

鶏肉の価格が上がっているというニュースを見た。

 

鶏肉の仕入れ値上昇…意外なコロナの影響も 8/12(木)

農林水産省によりますと、エサとなる穀物の値上がりなどで近年、外国産の鶏肉は全般的に価格が上昇しています。

 

取材に対して、鶏肉を仕入れてエンドユーザーに提供する現場では『今のところはガマンして価格に転嫁しないようにしてる(転嫁すると客離れが怖い)』と答えている。

 

 

改めて、そういえば唐揚げの惣菜店が増えたなあと感じた。

 

コロナで外出や外食が歓迎されないようになって1年半が経過したが、日本人全体での食事の総量は大して変化しないような気がするが、その内訳は大きく変化しても不思議はない、外食分野は大打撃を受けたのだから。

 

 

ファミレス主要11社、コロナ前から計800店減少 店舗撤退が長期化

コロナ禍で、家族連れや多人数のグループでの入店が減少し、外食各社の店舗スクラップにつながっている。

 

 

そんな中で健闘してるのが唐揚げ。

 

もっとも唐揚げの健闘はコロナ前からの傾向だったが。

 

 

唐揚げ市場が1000億円超えの急拡大 専門店とスーパー、強味と弱味は?

から揚げの市場がこのところ活況となっている。2019年、853億円から2020年には1053億円となっている。(富士経済)

 

唐揚げ専門店に参入する主な理由としては、以下があげられる。

・初期投資が低く、参入障壁が低い。

・坪数の小さいところでも出店可能。

・フランチャイズでは、開店するにあたり、研修が1週間程度と短く、店舗内オペレーションを容易に把握できる。

 

 

 

おもしろいのは、指摘されて初めて気付いたが、

 

 

コロナ前ではスーパーでの唐揚げを含むフライの販売方法は「ばら売り」であり、コロナにより、それが出来なくなり、パック売りの変更を余儀なくされた。

 

 

 

ばら売りできない事は、当初は弱みに作用した。

 

 

「ばら売り」が出来なくなった後、スーパーでは1個25gから35gを100gあたり○○円と明記し、パック売り販売を始めたのだ。そしてコロナの感染拡大が発生した2020年3月から5月は売り上げが前年比よりマイナスになった。

 

 

詳しくは記事を読んで頂きたいが結論としては次のようになったのだ。

 

 

つまり唐揚げ専門店が増加したことに加え、スーパーの唐揚げの売り上げも戻ったことで全体の唐揚げの売り上げがプラスとなったのだ。

 

 

 

惣菜というジャンルの中では唐揚げが中心だが、その勢いは惣菜全体に波及している。

 

コロナ前、10年連続で惣菜市場は伸びていたらしい。

 

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10兆円規模の惣菜市場、10年連続プラス成長も2020年はコロナ禍影響で黄信号

 

 

コロナ前から、市場全体としては伸び続けている惣菜分野も内訳で見ると変化というかシフトが起きていたことが感じられる。

 

 

多くの人にとっては、身近で当たり前の現実だろうが、敢えて数字を交えて比較すると、世の中でジワジワと起きてる変化に気付ける。

 

唐揚げや惣菜を基準にして考えられる、世の中で起きてるであろう変化に対する仮説ですら複数思い浮かぶ。

 

 

きっと、他の分野でも静かにしかし着実に起きてる変化があるのだろう。