モノが豊かな時代になると、なんでもあるようで、欲しいものだけがないとなることが珍しくなくなる。
そんな状態にコロナ禍が加わり、欲しいものだけでなく必要なものすら入手できないという状態になっている。
半導体の不足で自動車やパソコンや精密家電の市場が混乱してることは大勢の人が知るところだろう。
先週の土日で、自転車を買い替えようかと思い立ち、現在の自転車を買った店を含めて近隣のスポーツ自転車専門店を巡った。
そこで感じたのが『自転車よお前もか』だった。
どの店にもそれなりの在庫があるのだが、置いてあるのはとても高くて買えないものか、欲しくもないものばかりで、コロナ前だったらオーダーすればせいぜい一週間で納車されていたのが、私が興味を持っていた車種に関しては納期未定や納期不明ばかりだった。
中には店主が延々愚痴をこぼす店舗もあった。
ちなみに有名ブランドのスポーツ自転車の多くは台湾でOEM生産されている。
そこで改めてTwitterを検索すると、あらゆる分野で納期遅延が起きてることが確認できた。
売りたくても売るものがない販売側の嘆きの声はもちろん、買いたいのに買えないという嘆きの声まで多数出る。
買う側の心理としては『許容範囲の在庫が見つかったなら迷わず買え』となりそうだ。
しかし、そんな時でも必死に迷う子羊が私だ。
在庫品がババならば掴みたくはないから、価格と評価の関係性をスペック面から検討し、YouTubeやSNSでのユーザーの生声を夢中で拾っている。
その結果気付いたことの一つは自転車に関してはサイズが大きいものと小さいもの及びカラーリングが関係してるものが在庫には多いように感じられた。
それなりに自転車を楽しんでる人にとっては疲れや痛みの元になるからサイズ違いはどうしようもない。
服などもそうだろうが、色やデザインが好きでもサイズが合わなければ買おうという気にはなれない。
合わぬなら、合うものが入るまで待とうホトトギス。
いや、待つのは納期だ。
自分に関係することや、興味あることに関してしか気付きにくいが、納期がかつてないほどの関心事になってることはGoogleTrendsにも表れていた。