違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

日本がコウモリみたいになるのは島国のせい?

給付金が死蔵(=貯金)されるのを防ぐためにクーポンの発行を考えてる日本政府だが、クーポンの発行費用に巨額の経費が掛かることを突っ込まれている。

 

人間は、自分の懐事情に関してはよく分かってるが、分かりそうで分からないのが他人の懐事情。

 

発表される報道や統計の数字はまとめるという作業が施されているので、意図や方針に基づく加工がされがちだが、それは必ずしも嘘というわけではないが俗にいう真実とは違ってくる。

 

赤信号をみんなで渡れば怖くないと思う国民性のせいか、それとも島国だからなのか『自分だけじゃないし』と思えたら安心するのかもしれない。

 

あるいは、『自分より下だってたくさんいるし』と自分を慰めるのかもしれない。

 

 

 

 

これらは本当は良くないことなのに、そして、良いとは誰も思ってないのだが、『まあ、しょうがないね』で済ませているのが今の日本。

 

 

しかし、幸か不幸かはたまた皮肉なのか、コロナに関してのみは現在世界の趨勢とは異なり穏やかな状態が続いている。

 

と、思っていたが。

 

 

 

比較の対象が欧米だと良く見えるが、世界全体で見ると実は特別良いわけではなさそうだと分かる。

 

 

むしろ、アジアに属しながらアジアの他の国との比較で捉えたりはしないという偏った特徴が感じられる。

 

アジアの一員でありながら意識は欧米人なのかもしれない。

 

そう言えばと思い出したのが、現在放送中のドラマ『日本沈没』。

 

直近の回の放送では、日本からの移民を受け入れてもらうために、日本最大の自動車メーカーをお土産にするからできるだけ大勢の日本人を受け入れてほしいとアメリカと中国に交渉する。

 

アメリカも中国も自分だけが交渉相手だと思っていたが、日本は両国を天秤にかけ、そのことが交渉途中でバレて両国の怒りを買うというところで終わった。

 

この後どういう落とし所で展開するのかは不明だが、イソップ物語のコウモリの話を思い出させる。

 

獣の一族が有利になると獣たちの前に姿を現し、「私は全身に毛が生えているから、獣の仲間です」と言った。鳥の一族が有利になると鳥たちの前に姿を現し、「私は羽があるから、鳥の仲間です」と言った。

 

 

日本人が交渉や駆け引きが下手なのは、国内でのあるいは日本人同士での交渉や駆け引きの前段階に根回しという仕組みを取るからのように感じる。

 

根回しは実務担当者間での調整で、その調整が終わった後で体裁を整えるようにトップ同士が表舞台で交渉のテーブルにつくのだ。

 

こういう仕組みが成り立つためにはトップは飾り物である必要がある。

 

まさに神輿は軽い方が良いだ。

 

 

対外交渉でも国内交渉でもきっと同じことをいつもやってるだろう。

 

そのやり方が通用しようがしまいが。

 

『あなたのためを思ってます』と言いながら、見えないようにてへぺろ(*・ω・)ノ、っとするのだ。

 

てへぺろという言い方は最近のものだが、これは昔ながらの『お主も悪よの〜、ガッハッハ』だ。

 

 

日本の政治の世界では、てへぺろとガッハッハが繰り返されてるだけだと思うと妙にしっくりくるのが残念。