実証実験と呼ぶと、国や自治体とIT企業や大企業が共同で行うもので、壮大ではあるがほぼ勝算が得られてることの最後の検証をしてるのだろうなと、どこか予定調和を感じてしまう。
もちろんこれは誤解で、ピンからキリまであるのだ。
ちょっと検索するだけでこんなものがあった。
なんの役に立つのかなんて言うのは野暮なのだ。
皆がスマートフォンで撮影した3D点群データをAIで自動重畳し、東京のデジタルツインをアップデートしていく実証実験。今回は西新宿地上データが公開されました📱🌏
— Shogo Numakura 沼倉正吾 (@ShogoNu) 2022年1月26日
■実証03 スマートフォンを活用した3Dマップ更新検証 | 東京都デジタルツイン実現プロジェクト https://t.co/vjRH4P5Gqq
北海道の南富良野町で冬の新たな観光の呼び物にしようと、湖の氷を円く切り抜き人を乗せて回転させる「アイスカルーセル」の実証実験が行われました。
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年1月19日
北欧フィンランドの冬の遊びで「氷上のメリーゴーラウンド」とも呼ばれています。https://t.co/sfd90ZRuo3 #nhk_video pic.twitter.com/iOxm2j9eSX
実証実験と呼ばれていても『それができて何になる?』という好奇心や興味の延長線上に存在してるものもあるので、予定調和どころか意外性だって秘めているのだ。
先日の大学入学共通テストで起きた問題流出事件も個人レベルの実証実験のぶっつけ本番にも感じられるが、事件の概要が報道されると高得点を取るためにやったこととは思えなくなる。
合格を目指してのものというよりも、試験会場で監督者の目を盗んで①試験問題の写真を撮影し、②その写真を送信し、③さらに解答を受信し、④その解答を目視できるか、という4行程が可能かどうかの実証実験だったのではないかと妄想している。
妄想を膨らませると、実証実験には表の顔と裏の顔を見つけることができる。
もし、実験が成功したら次こそが本番なのだろうが、その本番とは一体何なのか?
20年くらい前パソコンにはウイルス対策ソフトを入れないといけないと言われ始めた頃、ウイルスを作っているのはソフトを販売してるメーカーだと言われていた。
本当かどうかはともかく、そういう意味で言うとコロナウイルスはどうなのかと妄想は広がる。
入試問題の流出に話を戻すと、これがきっかけで試験会場に無線遮断装置が導入されるかもしれない。
おそらく重要会議が行われるような会議室にも導入されるだろう。
もしかしたら、そのプロモーション活動の一環なのかもしれないと勘繰りたくなる。
今回の件には表舞台に二人のキーマンがいる、一人は東大生で、写真を受信し解答を送り、さらにその後大学入試センターに報告したことで発覚した、この報告がなければ発覚してないのだ。
もう一人は依頼者で、高校2年生を自称していた依頼者の特定は容易だと見られてるが、果たしてどうなのだろうか、この特定が容易でなかった場合、事件は複雑さを極めるだろう。
ところで、個人レベルの実証実験という意味では、成績が個人評価される営業パーソンなどは日々実証実験を繰り返しているだろう、どうすれば契約が獲れるのかとあの手この手で。
一向に減らないオレオレ詐欺以来の詐欺事件も、絶えず繰り返されてるのが実証実験のはず。
Twitterや各種のSNSやブログだって、壮大な実証実験の場になってるはず。
だとすると、そこに表現されてる文言には裏があることになる。
リテラシーは日々変化し、『信じていたのに』というのはすでに『私はバカです』というのと同じ意味になっている。
信じてもらいたいなら疑いようがないことを示せる必要があるし、信じるならば覚悟が要求されるのだ。