違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

グローバル化と選挙の共通点

さて、参院選が終わってこれからが夏の本番のはずなのに、なぜか一つのシーズンが終わったような気がしてる。

 

ここで言うシーズンは夏という意味ではないが、熱気や勢いを期待していたという意味では夏に似ている。

 

思いは次の記事に似ているような気もする。

 

 

インフレ予想的中のサマーズ氏、次はどうなる?  2022 年 6 月 28 日

 

 

有料記事で全文読めないが、読んだ方の感想が次のツイート。

 

 

 

 

 

わたしが感じた一つのシーズンの終わりとは、グローバル化の終わりの予感かもしれない、そういう意味では参院選は関係ないのだが、なぜかつながってるという思いは拭えない。

 

 

多くの人がなんらかの実感を伴っているかもしれないものに半導体不足がある。

 

表面化したのは2020年の秋頃から。

 

時期的にコロナのせいで、ビジネスやコミュニケーションのリモート化でITや通信関連の機材の需要が急増したためと思いがち。

 

しかし、実際には世界中に広く行き渡ったグローバル化にケチが付き出した結果なのだ。

 

大量生産大量販売を前提にして最適化されていたグローバル化に変動が生じる場合の理由は、ほぼコストに関連してなので、人件費の安い地域を求めて動く。

 

それに加えて現在はロシアの蛮行の影響も発生して、国際間の取引が不安定になっている。

 

最近では無在庫で物流に頼った展開も多いが、大前提としてお客からの受注後にメーカーに発注しても納期が短く確実に納品されるというシステムのおかげで成り立っていた。

 

 

6月の上旬に新しい自転車を買おうと地域でそれなりの規模のスポーツ自転車専門店を多数回った。

 

いや、多数回らざるを得なかったのだ。

 

どの店も店頭の在庫車はそれなりに多いのだが、欲しい車種は無いのだから。

 

話を聞くと1年前に発注してるもので未だに入って来ないものすらあると愚痴る店主の店もあった。

 

直接的には台湾や中国や上海のコロナ事情の影響によるものらしい。

 

そして、入荷時期が未定なだけでなく、おそらく価格も上がって来るはずだから商売がやりにくいと嘆いていた。

 

カタログにラインナップされてる商品だから手に入れられて当たり前という状況は、もはや当たり前ではなくなっているのだ。

 

それができた場合は運が良かったのだ。

 

わたしが買った自転車は、当初その存在すら知らなかった車種になったが、買って1ヶ月の今大満足だ。

 

在庫の中から選択できれば最良だと悟ると価値観の転換は容易だった。

 

むしろそのおかげで新しい気付きがたくさんできたことの方が嬉しいくらいだ。

 

 

 

おそらくこのような傾向が自然に解消することはないはずだとすると、欲しいものがあり他で代替できないならば、入荷時期未定でも今発注して気長に待つか、中古を探すかにならざるを得なくなる。

 

こういう背景があるからこそ評判が悪くても転売という市場が活況なのだと理解できる。

 

 

もう少し時代が進歩すると必要なものは3Dプリンターで自作になるのかもしれない。

 

 

そうなるまでのこれからの時代、欲しいものを手に入れるということは投票に似てくるのかもしれない。

 

そもそも選択肢が乏しい上に、選んだものが手に入るわけではないように。