違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

自転車ブームは終わっていた

昨年6月にマウンテンバイクを購入した。

 

その頃は、気に入った自転車が見つかったら即買うのが賢明という時期だった。

 

メーカーの生産計画は遅延気味で且つ生産されたものの出荷も予定通りではなかった。

 

新しい自転車を探すため昨年の4月頃からスポーツ系の自転車に強い店を何軒も回っていた。

 

その結果、注文してる自転車が入ってこないと愚痴る店は一つや二つではなかった。

 

買うなら絶対に自分が気に入った自転車にしたいと思っていたので妥協するつもりはなかったが、当時の状況では待てば待つほど価格も上昇していたので、気に入った自転車が見つかるまで待っていると予算オーバーになる心配もしなければいけなかった。

 

運良く6月に当初想定には入ってない車種で、好きになれ且つギリギリ予算内に収まる自転車を見つけることができた。

 

そんな状況は続いてると思っていたが、先日タイヤ交換で購入店を訪れると2023年モデルの店頭在庫が多いことに気付いた。

 

まもなく2024年モデルがリリースされるからこの時期に店頭在庫が多いのは辛いところのはずだ。

 

店長以下のスタッフも全員気持ちの良い店なので、自転車を探してる人が訪れたら買いやすい店でもあるので、もしかしたら自転車が全体的に売れてないのかもと感じた。

 

少し調べるとシマノの売上げが芳しくないことを伝える記事が見つかった。

 

シマノは自転車そのものは作らないが、自転車に必須のパーツを多数作るメーカーなので、シマノが儲からないということは自転車業界全体が芳しくないことが容易に想像できる。

 

シマノ純利益46%減に 23年12月期、自転車部品需要減る 2023年4月25日

新型コロナウイルスの感染拡大下で自転車は密を避ける移動手段として人気が高まり、シマノは22年12月期に過去最高の1281億円の純利益を計上したが、減速が鮮明だ。

 

※太字にしたのはわたし

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シマノ純利益27%減、1~6月 自転車ブーム一服で在庫増  2023年7月25日

新型コロナウイルス禍が落ち着いたことで世界的な自転車ブームが一服し、主力の自転車部品の在庫が積み上がり、新規販売が低迷した。1〜6月期としては4年ぶりの減益となった。

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わたしが新しい自転車を買った頃は、シマノも好調な時期だったことが分かる。

 

2022年モデルとまったく同一の仕様でも2023年モデルは2割くらい価格が上昇してるモデルが多いことも逆風に影響してるはず。

 

シマノは自転車そのものは作らないがほぼすべての自転車に必須のパーツを多数供給するという特殊性を持つがゆえに業界全体が見えてしまう。

 

 

21世紀に入り何度か自転車ブームがあった。

 

最初は、中年の健康意識の高まりとリンクしてたような気がする。

 

その次は、健康意識も含めての節約意識の高まりとリンクしてで、つまり交通費やガソリン代の節約だ。

 

この節約意識は電動アシスト自転車のブームも生んだようだが、個人的にはよく知らない世界になる。

 

そしてコロナ禍で他人と空間を共有しない移動が可能で尚且つオープンエアーだからこれ以上の換気はないからという理由でのブーム。

 

コロナ禍の自転車ブームは世界規模となった。

 

 

しかし、コロナが終わったことになってからは、おそらくマスクの使用が必須から任意になったところで自転車ブームは終わったのだ、ヘルメット着用が今年4月から努力義務になるという告知が周知され始めた昨年末から、好きで乗ってたわけではない人は離れ始めたのかもしれない。

 

この離れ始めた人の中には、積極的な思いで情熱を注いでいたがそれに疲れた人もいるだろう。

 

自転車はチープでお手軽なイメージがあるが興味のない人が思ってるよりも高価で、ハマると底なし沼の世界でとんでもない散財に繋がることもあるし、バカにならないのが見栄の張り合いだったりもする。

 

 

商売は、苦しい時に助けてくれるのが常連客だが景気が良いと常連客のありがたみが薄れる。

 

ブームでの一見客で成り立っていた自転車屋はブームとともに消えるかもしれない。

 

そして、自転車屋の淘汰が済んだ頃次の自転車ブームが来るかもしれない。