昨日目にしたツイートとそのツイートに対するリプ。
「原価がこれくらい、人件費がこれくらい、販管費がこれくらい……って考えると適正価格はこれくらいですよね?」とプライベートモードでも小売店で得意げに値下げ交渉する、購買部門勤務の人。そんなことばかりしていると、退職後に友だちいなくなると思うぞ。
— 沢渡あまね新刊 #越境思考 #どこでも成果を出す技術 等 #組織変革Lab 主宰 (@amane_sawatari) 2022年9月24日
あ、私が9年間やった仕事。家電量販店でベストプライスを出す訓練とかやらされた記憶が。友だちいなくなる以前に、恨みを買って電車でホームの端っこを歩けなくなる生活。半導体無きいま、ジャスト・イン・タイムのためには流通在庫抱える販社さんは神でしかないことを知るべし…
— Hiroyoshi Kamegaki (@ksnjr24) 2022年9月24日
これだけではブログに取り上げようとは思わなかったが、今朝次のツイートを見て取り上げようと思った。
こちらもツイートとそのリプの組み合わせ。
出先で電池が無くなり買った。ハサミで切れと書いてあるが無いから素手で格闘したが約10分で諦めた。これ全然開かない。もちろん子供のボタン電池誤飲防止のためだ。どれほど「開かない実験」を繰り返したのだろうか。思わず拍手した。Panasonicスゴイ。使えなかったがこれで良いと思います。 pic.twitter.com/GNKZbf6ZGl
— 清水 潔 (@NOSUKE0607) 2022年9月24日
パナソニックもソニーも三菱も東芝も某社でOEM生産してます
— ayawata (@ayawata8) 2022年9月24日
パッケージと電池のロゴは違いますが生産設備、原材料、生産する人は同じです
家電量販店で買っても百均で買っても中身、性能は全く同じ電池です
原価を気にしてしまう背景には、OEM生産も大きく関係してるのではと繋がったのだ。
中身が全く同じ、あるいはほとんど同じでありながら、違うブランドで表示され、違う価格(ブランドを背負ってる方がブランドの取り分が転嫁されていて高い)で売られていることを知った者が原価を気にするのは当然。
極論になるが、私が上記のような流れを最初に意識したのはテレビやPCの生産や販売に関してで今から20年くらい前だ。
20年ほど前の時点で日本のメーカーでブランドを背負ってる製品で純粋に日本で作られてるものは無いなと思えたのだ。
だったら、OEM生産を請け負ってるメーカーの中身が同じノーブランド商品(見つけることさえできれば半額以下で買える)を選択する方が賢いと思うのは当然だ。
違いは、説明書が分厚いくらいだけなので。
それから20年、日本のメーカーがOEMにあぐらをかく以上のことが出来ていなければ、この20年でメーカーの社員もずいぶん入れ替わっていて、OEMに頼ることでメーカーとして著しく劣化したであろうことに気付きもしない人ばかりになっているのかもしれない。
呑気な日本人はともかく、海外では通用しなくなって当然だ。
日本製品の多くは、購入してるユーザー層のレベルに寄ってくるのも当然で、それがガラパゴスと呼ばれるのだ。
冒頭で紹介した2組のツイートとリプの組み合わせのどちらに共感するかは意見は分かれるだろうが、そこには持ってる価値観が大きく関係してることだけは間違いない。