「へえ〜」と思う記事が出ていた。
全文が読める記事ではないのだが、
日本では「ありがとう」の声が聞こえてこない、自工会の豊田会長
「しかし日本では、私たちに対する『ありがとう』の声はほとんど聞こえてこない」と豊田氏は嘆いた。
この言い方を聞いていて、この言い方が似合いそうな人物としては北朝鮮やロシアや中国という共産主義や独裁国家のトップの言い方だなと感じた。
いや、これらの国家よりはマシかもしれない。
これらの国家でトップがありがとうと言って欲しい時にありがとうと言わない人や言うタイミングがずれた人は処刑されてるかもしれないから。
いずれにしてもイソップ童話の「北風と太陽」の北風の気分が強いという本音が出てしまったのだろうが、本人は徳を説いてるつもりで「俺いいこと言ってるだろう〜」と思ってることがプンプン臭ってくる。
豊田氏はさらにこうも言っている。
「忘れたのなら思い出せば良い」と。
このような話を聞いた多くの人はきっとこう思うだろう。
『「ありがとう」を強要するその気持ちを忘れなさい』と。
しかし残念がらそれを期待するのは難しいかもしれない。
もう一つ思い出した童話がある。
同じくイソップの「ネズミの相談」だ。
ネズミたちは、いつも猫のためにひどい目にあわされていた。何とかしようとネズミたちが集まって相談し、その中の一匹が、「猫が来たらすぐわかって逃げられるよう、猫の首に鈴を付けよう」と提案する。皆は名案だと喜んだが、では誰が猫に鈴を付けに行くのかという段になると、誰もその役を買って出る者はいなかった。
日本企業がイノベーションを起こせない理由が見えてくる、イノベーションより難しいネコの首に鈴をつけることを何よりも優先させるネズミが社員なのだからだ。