違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

知らない人が増えている

話を聞いたり本を読んで知らないことを理解できた場合は知識が増えたことになる。

 

知識の中には実行して経験して初めて身につくものも少なくない。

 

知識と経験が一体化して初めて『知っている』と言えるような場合に対して、知識だけあるいは知識すらない場合は『知らない』となるのだが、知識だけある場合にはその知識のレベルに関係なく『知らない』とは思わない。

 

情報化時代になって、インターネットやPCやスマホが普及すると、現代人は知らないのに知ってると感じることばかりになった。

 

そして、多くの人が似たような状態なので、本当はお互いに知らない人同士なのに、知ってる人同士と勘違いする。

 

昔ながらの技術やノウハウが急速に社会から失われているように感じられるのは、知らないのに知ってると思い込むことの連鎖によって急拡大してると思うと腑に落ちる。

 

ChatGPTの登場によって検索のレベルが一皮も二皮も剥けてくると、知らないということに疑問を持つことはますます減ってくるはず。

 

知識がある、知識を持つ、は経験を増やし真に知ることの入り口に当たるはずだったが、令和の日本では知らないという状態のバリエーションの一つになっている。