4月20日の記事。
上海モーターショーでアイス配布巡り中国人差別?…批判投稿相次ぎBMWが謝罪
中国上海で18日から開催中の上海モーターショーで、独BMWが来場客へのアイスクリームの配布を巡り、外国人と中国人で異なる対応をしたとして、中国のSNSに批判の投稿が相次ぐ騒ぎとなっている。
4月25日には、
「アイス事件」怒り続ける中国、BMW不買運動も…抗議のため自ら買った大量のアイス配る来場者
中国の上海モーターショーで起きた独BMWによるアイスクリーム配布を巡る騒動で、中国国内では一部で不買も呼びかけられた。自社の車を巨大市場にアピールする好機だった世界最大級の自動車展は、BMWへの強い批判を招く場に一変した。
BMWを貶めるための陰謀的なスパイ活動によるものだとしたら物語としては面白いが、実際にはちょっとしたボタンのかけ違いのようなもので、火種になった行動は末端の一社員か展示会のためのバイトスタッフが起こしたものかもしれない。
BMWにとっての中国市場は依存してるくらいの市場なのだから意図してするわけはない。
中国は、生産と販売の両面で世界最大の自動車大国となる。BMWも21年の世界販売252万台のうち、中国が85万台と3分の1を占め、ドイツを含めた欧州に並ぶ最重要市場と位置づけてきた。
この件を知って思い出したのが2018年の事件。
「中国は無知で汚く臭いマフィア」 D&G、中国でのプロモーション動画が物議の中デザイナーが暴言?→大炎上に
ファッションブランド「Dolce & Gabbana」(以下、D&G)が中国・上海でのショーを控えて公開したプロモーション動画の内容が、「失礼だ」と炎上。その後デザイナーの過激な発言が波紋を呼び、ショーの中止や中国のECサイトからD&G製品が削除されるに至りました。
人は意図的に怒らせようとしたり不快にさせようとする挑発に対しては無視してスルーするという賢明さを発揮することができるが、ついつい垣間見えた本音や本性に対しては例えそれが誤解だったとしても無視したりスルーすることができないという場合がある。
外野はそんな反応をナイーブだというかもしれないが、実際にはそんな単純なものではない。
BMWの場合は、D&Gと違い会社を代表するような立場の人物の振る舞いではないが、単なる火の粉でも着火してしまえば火事になる。
通常は勝手に消えるし燃え痕すら残らないが、その程度の火の粉でも着火すると全てを焼き尽くすことも可能になる。
炎上狙いというジャンルがあるが、ほとんどは燃えることはないしその痕跡すら残らないが、一旦炎上すると燃やしたいものが燃えるとは限らず、燃やしたくないものや燃やしてはいけないものが燃えることも少なくないはず。
馬鹿と鋏は使いようという諺があるが、火こそ使いようなのだ。