トランプ氏やその支持者が声高にアメリカの衰退や崩壊を嘆くと、反対派はその原因はお前だと応戦する、機密文書事件を巡っても。
アメリカの話やトランプ氏の話がしたいわけではなく、衰退や崩壊を巡っての対立関係に興味が湧いたのだ。
衰退や崩壊を感じるということは、その手前に栄華や繁栄がある、または完成形が構築されていたということが前提になる。
完成形と書いたが完成にこだわる必要はなく、成り立っていたもの全般を指し示す。
あるフォローしてるブロガー、その方はIT界の方、がこんなことを言っていた。
ITに付き物のサポート期限を迎えたシステムやOSの多くが根本的に別のものに変えるということを選択されずにリプレイス(置き換え)で対処される、と。
また、置き換えで対処するという選択すらされないことも多いらしい、なぜならサポートされなくてもいつも通りに動作するのだから、とも。
そしてツケは後から回ってくる、と。
人間の身体には新陳代謝がある。
臓器や細胞の種類によって新陳代謝のサイクルには違いがあるが、wikipediaには次のように載っている。
〜〜以下引用〜〜
- 胃腸の細胞は約5日周期
- 心臓は約22日周期
- 肌の細胞は約28日周期
- 筋肉や肝臓などは約2ヶ月間の周期
- 骨の細胞は約3ヶ月周期
細胞の新陳代謝が正常であれば身体は3ヶ月で新しく生まれ変わる。
〜〜引用以上〜〜
普通の日常生活では新陳代謝など感じないが、ケガをして治る様子を見ていると変化を理解できる。
これは置き換えのようにも見えるが、実際にはシームレスな破壊と創造なのだ。
現実社会に目を向けると、破壊と創造はシームレスというよりも、唐突で強引な場合がほとんどだ。
リアルタイムで見てきた破壊と創造もある。
携帯電話やスマホが既存のどれだけ多くのものを破壊し創造させたか、あまりにも当たり前すぎて破壊と創造の事例としてすら考えないかもしれない。
そして、破壊の王様として昔も今も君臨してるのは戦争と自然災害。
破壊だったのか創造だったのか、それとも置き換えだったのかは後の人が決めること。
なぜかこの句が脳裏をよぎった。
夏草や兵(ツワモノ)どもが夢の跡
シームレスに行われなかった破壊と創造には痕跡が残るのだ。