最近の日本株の好調さは中国バブルの崩壊を受けてだという説が有力視されているようだ。
決して日本の評価が高いからというわけではなさそうだが、消去法だと選択肢として勝ち抜ける存在なのが日本らしい。
ビジネスには実業と虚業がある。
どちらもお客である消費者が必要という点は共通するが、実業には不可欠な消費地は虚業には必ずしも必要ではない。
現代の目立つビジネスは虚業が多いが、虚業が成立するのは実業があってこそで、すべてのビジネスが虚業なんて世界はたぶん成立不可能なはず。
つまり絶対的な消費地が必要になる。
中国バブルの崩壊とEV(電気自動車)に関するネガティブ話題の増大が同時に起きたように見えるのは、消費地としての中国の魅力が薄らいだからなのかもしれない。
中国バブルの崩壊が、消費地としての中国の魅力の喪失が原因ならば、次の消費地はどこになるのか?
10年くらい前から中国の次のフロンティアはインド経由でアフリカだなどと言われていたが、私のような情弱にはその気配は強いようには感じない。
ここで言うフロンティアとは開拓の最前線という意味。
しかし、フロンティアをリードできるのは虚業ではなく実業だ、たとえその実業を支える資金が虚業から出てるとしても。
次の消費地が定まらないことの暫定的な回避地が日本なのかもしれないと思うと最近の株高は納得できる。
しかし、消費地として日本が期待されてる訳ではなく虚業から暫定的に評価されてるだけに過ぎない。
次の消費地に動きが見えてくれば今流れ込んでる資金は一気に流出するだけかもしれない。
これって日本国内に限定すると、東京が中国の役目だと分かる。
日本国内に東京の次のフロンティアはどこが候補なのか?
インバウンド客が好む京都や北海道をあげる人もいるだろう。
新幹線の駅と空港があるような地方都市はどこも候補になり得るかもしれないが、規模の小さい東京が精一杯で新しい魅力の演出や創造が伴う気配はまだ感じられない。