生き方や価値観は人の数だけあるもの、いや人の数だけあっても不思議はない、と表現される。
しかし実際にはそうでもない。
やってることは違っても背後にある価値観はほぼ同じだったり、価値観は違っていてもやってることは似通っていたり、これらの範囲に収まってる場合がほとんど。
以下の話が当てはまるのは大人に関してだが、最近は小学生でも当てはまるような子が出てる。
持ってる価値観は大きく分けると次の三つの組み合わせで構成される。
①体裁良く
②楽して
③儲かる(成果が上がる)
①も②も③も人によって解釈の幅が大きい。
①に関しては世間から高(好)評価が得られるものから世間に迷惑を掛けることでさえなければ十分だとするぐらいの幅がある、その幅ゆえに『職業に貴賎はない』と表現されたりもするが、最近では見つからなければ(バレなければ)犯罪だってやって構わないというレベルまで解釈は広がってる。
②に関しては、文字通り頑張らないでもできるという解釈で、仕掛けや仕組みに任せて後はほったらかしというものから、頑張りや経験や情報収集の積み重ねで要領のレベルを高めるというようなものまである。
③は、金銭が中心で多ければ多いほど良いとする考えから、自分が納得できる水準が保てれば良いとするものまであるが、その際の基準が何かで解釈の幅が極端に変わる、比較が基準になると泥沼化する。
この3つには分類し難いものに自分だけの美意識や美学もあり、自分の幸せを求めてるつもりで他人の不幸を追いかけるというようなパラドックスも起こりうるが、これらも想像の範囲に収まることが多い。
多様性の時代などと価値観の裾野が広がっているとする話は増えてるが、実際には今も昔もほぼ同じな気がする。