違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

友達の輪!

 芸能界や政界では2世3世がやたらに目に付く。

 

またこれらの世界では、2世3世のように濃い繋がりだけでなく、「(有名人の)〇〇の遠縁に当たる」という薄い関係も幅を効かせることが多い。

 

広く芸能界を示す場合、2世3世のタレントは甘い汁を吸っていると思われがちだが、これが世襲を義務付けられた歌舞伎や皇室のような世界だと厳しい世界だと受け止められることが多い。

 

この差はどこから生まれるのだろうか?

 

一つには、選択肢が自由であるか不自由かが関係してるだろう。

 

さらに、芸能界や政界は入り口の関門が非常に厳しいのにその壁を2世3世という立場で簡単に突破してるように見えるからだろう。

 

世襲の場合、選択肢がないという状況を受け入れることは、目指す方向は一つになるという意味では覚悟とセットになる。

 

2世3世でも、その兄弟姉妹関係のどこに位置してるかで甘い汁も悲喜交々となるのかもしれないが、最近に限って言えば人間的な魅力や適性が求められているので、入り口を突破した後は厳しい世界になっているはずだ。

 

このような血縁関係や人間関係で得をしたり有利な条件を獲得することは、一般的にはコネがあると一括りにされる。

 

コネを持ってる人は自分が武器を持ってることを意識してるだろう。

 

コネを持ってるという自覚がない人は、コネやコネを持ってる人に対して妬みや僻みを感じるかもしれない。

 

 

家系図的に先祖を遡ると、兄弟の存在を考慮に入れるとキリがないので親しかしないものとして、28代遡ると(2の28乗)で1億人を超える。

 

兄弟を考慮に入れると、少し代を遡ると数学的には日本人は皆薄い血縁関係にあると言ってもおかしくなさそうだ。

 

コネは血縁関係だけでなく友達関係でも機能する。

 

昔、タモリが言っていた、『友達の友達は皆友達だ、世界に広げよう友達の輪!』。

 

 

全ての人や物事の繋がりは6ステップ以内だとする六次の隔たりという考え方がある。

 

この考え方が友達関係にも当てはまるならば友達の友達を6回辿っていくと世界の人口をカバーするということになる。

 

SNSの繋がりを含めると、もっと簡単なステップで世界と繋がることになるはずだ。

 

 

しかし世の中には、この人とはどこをどう辿っていっても絶対に繋がってるはずがないと思えるほど価値観が離れていると思える人が増えている。

 

しかし、そんな価値観の合わないもの同士でも数学的には友達関係になってしまうのだ。

 

煽り運転をしてくる奴が、意外と関係性が近い人ということはざらにあるだろう。

 

ムカつく奴の友達はムカつく奴、世界にはムカつく奴の輪も広がっているのだ。

 

友達であろうとムカつく奴であろうと、輪が広がっているのが現代で、友達とムカつく奴は気付いてないけどきっと交わっているはずだ。

 

気付いてないが実は繋がっている、実はすごく近い関係ということを知っていれば、きっと振る舞い方が変わるかもしれない。

 

コネが無いと思ってる人はコネが無いのではなく、持ってるコネに気付いてないだけかもしれない。