違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

止めたいものは止まらず、止めたくないものはすぐ止まる

動いているものは簡単には止まらない。

 

止まらないとは止められないでもある。

 

物理の話であり、惰性や慣性の話なのだが、物理的ではないことにも同じ作用が働いている。

 

 

スローガンやキャッチフレーズや大義名分なども含めての広い意味での思い込みには、一旦設定されると惰性や慣性が発生する。

 

推進力はモチベーションだ。

 

新たな推進力が加えられなければ遅かれ早かれ惰性や慣性はゼロになり止まってしまう。

 

しかし、思い込みの惰性や慣性は、とっくに推進力であるモチベーションはゼロになって実際には止まっていても、動き続けているような錯覚だけが残像のように残ることがありそうだ。

 

社会には悪い習慣がやっちゃダメだと分かっているはずなのに残り続けることがしばしばある、これは残像ではない。

 

他にも中毒や依存と称される事柄にも惰性や慣性が関わってそう。

 

中毒や依存の場合、モチベーションはゼロになったとしても、惰性や慣性よりも長時間作用する禁断症状が新たな推進力として機能する。

 

 

禁断症状のような、止まらない止められない場合の惰性や慣性は、脳への報酬となるから快感なのだ。

 

 

ポジティブなことは絶えず積極的に推進力を加え続けなければ簡単に失速し止まってしまうが、ネガティブなことは止まりたいのに惰性や慣性があの手この手で作用し簡単には止まれない。

 

止めたくないことは簡単に止まろうとするのに、止めたいことは止めるのが難しい。

 

 

止めるを上手にコントロールできる人はきっと強い。