不正なんかする必要なさそうなトヨタですら不正をしてたことが明らかになる今日この頃。
不正が発覚するような会社すべてに共通してたのが経営陣と現場の意識のギャップの大きさだ。
構造的には経営陣の現場に対するパワハラによって追い込まれた現場が不正を余儀なくされたとなるだろうが、わたしには目的と目標のスレ違いだと感じられた。
日常生活ではあまり区別せずに使われる目的や目標だが、あくまでも上位に位置してるのは目的で、目的のためにその都度設定されるのが目標。
つまり、目的は北極星のように動かないが、目標はクリアするたびに新しいものに変化するというもの。
目的は、思いを込めた文章で表現される方が似合うし、時には曖昧にも思える形容詞も重要な役目を果たす。
目標は数値化が相応しい、つまり比較が可能なもので曖昧さは敵だ、何より一過性の存在にすぎない。
不正が起きるような場合は、目的と目標の違いを理解しないまま指示が繰り返されることが不正の前段階で起きているはず。
指示する側も指示される側も互いの本音と建前の区別が付かないので忖度的判断を間違う可能性は高くなるばかりだ。
目的と目標の違いを感じた最近の出来事には、20歳頃から50年逃亡生活を続けていた男の死亡もある。
目的と目標を誤り続けた50年だったように感じられるが、真相はまだ不明。
現代には、目的無き目標や、目標無き目的が多そうに感じる。
折しも受験シーズンだが、合格することは目的ではなく下位の目標だということを昔の自分に教えたい。