違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ただ生きてるだけでも冒険だ

かつて冒険する人の多くが海に出ていた頃、海に出る人は船乗りと呼ばれていた。

 

船に乗るといっても今の船をイメージしてはいけない。

 

ひとたび海に出たら、今船がどこにいるかなんて分からなくて当たり前だったのだから。

 

海を舞台にした冒険には羅針盤がつきものだが、具体的には何だと思って調べると方位磁針のことだった、さらにいつ頃から使われるようになったのかをChatGPTに聞いてみた。

 

 

羅針盤は、おおよそ2,000年以上前にさかのぼる歴史があります。古代中国や古代ギリシャ、古代ローマなど、さまざまな文化や時代で独自に発明されたと考えられています。

 

 

 

古代中国では、紀元前4世紀ごろには既に「指南車」と呼ばれる磁石を利用した方位磁石が存在していたとされています。この磁石は、南北を示す針が磁石によって指し示される仕組みで、航海や地理的な探検において方位を判断するために使用されました。

 

 

 

一方、古代ギリシャや古代ローマでは、磁石の性質についても知識があったものの、羅針盤のような具体的な装置は存在していなかったようです。しかし、地球の磁場の性質や方位を理解するための研究が行われ、航海術や測地学の分野で重要な役割を果たしました。

 

 

羅針盤の近代的な形が広まったのは、13世紀ごろの中国の宋朝時代です。宋代の旅行家である郭守敬が、磁石を使用した針状の指示器を船に取り付け、方位を判断するために利用しました。このような羅針盤は、その後、ヨーロッパにも伝わり、大航海時代の探検や航海において不可欠な道具となりました。

 

 

 

羅針盤は、原理はシンプルながら世界共通になるまでには随分時間が掛かっているのだ。

 

 

 

さて、羅針盤と出会えるまでは船乗りたちは何を頼りにして自分の位置や目的地を探ったかというと北極星だ。

 

目視で北極星を確認するので天気が悪ければ確認することはできない。

 

 

ここまでは前置き。

 

現代を生きる者はテクノロジーの恩恵を受けてるように思ってるだろうが、こと自分の人生となると羅針盤を持たない船乗りそのものだ。

 

しかも、実際の船乗りと違って北極星という頼りになるものもない中で、自分が本当はどこに位置してるかもよく分からないまま、一生懸命目標を定めようとしてるとすれば、悲しいというか滑稽ですらある。

 

違いといえば乗ってる船のサイズや乗員の数や出発地点で、それ以外は自分のコントロール下にはない可能性が大だ。

 

 

北極星に相当する基準や目標はあるかもしれないが、それは船毎にバラバラで共通のものにはならないのだ。

 

『あの船について行こう』とすることは海が穏やかならばできるだろうが、そう簡単でもないだろう。

 

 

ただ生きてるだけでも十分に冒険なのだ。

 

 

昔の冒険者に比べたらずいぶん楽をしてるようでも不安な気持ちには大差ないのかもしれない。