大手新聞や各種業界紙でもあるいは信用調査機関の情報でも2024年は倒産する企業が増えそうだと伝えている。
コロナ禍で緊急的に企業とその社員を守るために実行された『ゼロゼロ融資』の返済が負担になってるからだ、さらに言うとゼロゼロ融資は回復の余地があるとはいえない企業や店舗を無理矢理延命させるだけだとは当初から噂されていた。
こういうことって人間にも当てはまる。
例としては逆のパターンかもしれないが。
高パフォーマンスを発揮するアスリートにはドーピング疑惑が付きまとうことが多い、違反をするのが悪いと言いたいわけではなく、ドーピングにはトレードオフがあるという話だ。
選手生命や引退後の人生の質を犠牲にすることと引き換えの、パフォーマンスという需要の先食いになるから。
コロナ禍でのゼロゼロ融資は結果的にドーピングだったというツケはコロナ明けに顕在化するのが宿命。
昔は理由など関係なく表面的な好景気を喜べたが、好景気の持続は短くなる一方というのを何度も経験すると、好景気とは需要の先食いで少々の時間差で落差や反動を味わうことになると学習してしまう。
問題はこの学習が正しいのかだ。
このような学習結果を得るとブレーキが掛かりやすくなる。
確かに事故は起こさないかもしれない。
事故が起きない人生を幸せだと思える人には、正しい学習だったと言えるだろう。
しかし、事故が起きないだけでは退屈だと感じる人も少なくないだろう。
スリルとそれに見合ったリターンの方に魅力を感じる人はきっと目先の事に反応するだろう。
良い悪いではなく、勝てば官軍負ければ賊軍の世界観に突入だ。
これらの行動の違いは、頭で考えた結果のようでいて実際はDNAの影響の方が大きいのかもしれない。
血の繋がりというよりもDNAの繋がりだと感じることがある。