誰だって搾取などされたくないが、意図せず搾取する側に回っている場合には搾取してるなんて気付かない人も多いかもしれない。
搾取する側とはざっくり言うと強者で、大企業の中でも多数の下請けや系列を抱えているような構造が成り立ってる場合のように。
さまざまな業界に存在する問屋や、不動産や派遣などのような仲介という分野が中間搾取と呼ばれる代表格。
こんな書き出しで始めたのは、転売と呼ばれるジャンルを搾取の構造で捉えるとどうなるのかを考えたかったから。
問屋や仲介のように定価や正式な販売価格を前提とした取引条件や法定手数料の上に成り立っているわけではないので、割高な価格が設定される。
それでも売買が成立するなら市場原理に従っているだけとも言える。
搾取かどうかは別にして、日本には都合良く設定される『中間』が多いように感じられる。
新しい事業なんていうものの多くも、詰まるところは『中間』遊びの域を越えないものばかり。
知恵を絞って見つけ出した分野が、満員の電車の座席に無理矢理お尻を押し込むようなビジネスだったりというのが日本には多いし、それが得意なのだ。
当然イノベーションとは無縁になる。
決して頭が悪いわけではなく、そこしか隙間が見つからないのが日本の特徴なのだ。
不思議なことに、無理矢理こじ開けた隙間でも空いてしまうと市場が付いてくるのだ。
問題はその手法が通用する期間だ。
とても長続きしてるようには感じない、そしてその分野からこぼれた受け皿が裏社会やブラックビジネスや貧困ビジネスという循環が見えてくる。
『中間』は弱者が大好物なのだ。