違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

品薄からの過剰在庫

具体的な事例を示すわけではない抽象的な憶測みたいな話。

 

コロナ禍で多くの人が何となく経験したであろうことに工業製品の品薄がある。

 

特に注目を浴びていたのは半導体を使用する製品に関係する業界での品薄。

 

大きなもので言うと自動車なども半導体が揃わないために完成車ができないという事態に陥り、仮に完成車ができても輸送のスケジュールが立たないというケースもよく聞いた。

 

リモートのためのPC需要の急増も同様に十分に対処できず、在庫で持ってる店からは必要スペックを超える高額なモデルでも買える人は買わざるを得ない状態になったり、逆に必要スペックに満たないけど無いよりはマシという事情もあったりで、一斉に在庫が掃けてその後の入荷が時期未定となっていた、1年くらい前までは。

 

個人的には約2年前から自転車探しをしていた。

 

そこそこの規模の店を何店も回って、発注を掛けてるけど全然入ってこないし入荷時期も未定という話を聞いていた。

 

そのため店頭で合格ラインに達する在庫モデルが見つかったら即買わないと次に買えるのがいつになるか分からないという思いを強く持って探した。

 

そしてその3ヶ月後くらいにそれまで訪れたことがなかった店で当初想定に入ってなかった自転車を買った。

 

この時の選択は結果的には大成功だったが、その少し後から徐々に供給が再開したことが感じられるような動きになって行った。

 

 

このコロナ禍での在庫の一掃は工業製品の多くで発生していて、この在庫の一掃は飢餓感を満たす役目も担っていたであろうから、必要以上の需要を生んで特需になった反面需要の先食いにもなっていたはず。

 

 

ここから先が推測。

 

わたしの目にみえる世界なんて狭い世界だが、商品を仕入れて売る業界では必要量を超える過剰在庫が発生してるのではないだろうか?

 

また、過剰在庫とは違うが一斉に供給過多になる現象も目に付く。

 

フランチャイズ展開の高級パンとか唐揚げ専門店など。

 

フランチャイズと同様に増えたのが〇〇代理店。

 

日本では長らくどんな業界にも大手の問屋が存在していたが、中間搾取の象徴でもあった。

 

そんな問屋が減少傾向なのに対し代理店がそれに代わる存在になってるように感じる、あくまでも単なる印象。

 

ただ、どちらも一定量の商品の在庫を持つという共通点がある。

 

そして同様に在庫機能を果たす役割として転売屋もいる。

 

必要なものや欲しいものは納得さえできるならどこから入手しても構わないが、そのために必要な情報をどこに求めるかは人によって全く違うようになってるはず。

 

何となくに過ぎないのだが、欲しい人のところに届かない在庫情報が増えているような気がする。

 

在庫を抱えてる店や会社は『やっぱり世の中不景気だな〜』と思い続けてるのだろう。