流行りがブームになった時に生産量や露出を増やすとやがてブームが終わり、持ってることが恥ずかしいものになり、気が付いたら消えてしまっている。
定番を目指したければ、ブームに乗らないこと。
ブームに乗らないためには、生産量や露出を一定以上増やさないこと。
ブランドとして地位を築いてるものには、ブームに乗らない(応じない)という戦略だけで希少性を保っているものも多い。
しかし、生産や露出の主導権が他者に委ねられてる場合は、このコントロールが効かなくなる。
本や出版やCDなどの著作権業界が典型的。
ブームを仕掛けたがる相手と組むと、使い捨てにされるのは自然の摂理でもある。
こういう事は、広い意味での芸能や風俗の世界には昔からあり、売れたら使い捨てにされ、売れなければ徹底的に搾り取られる。
この流れから抜け出た一部の人だけが一流芸能人として"定番"という地位を獲得できる。
定番になれるものは、広く受け入れられものでもあるので、一部の人に熱狂的に支持されても定番にはなれない。
そんな定番にも変化が生じて来ている。
もともとは、エンドユーザーというのは一種の"素人"だったのだが、最近では純粋な素人ではなくなってきている。
これは、世の中の人々が、"買いたい人"から"売りたい人"や"儲けたい人"にシフトしてるからだ。
「稼げない」相談が99件 pic.twitter.com/OY6CdIwuYr
— suken (@takakuratch) 2018年4月26日
情報商材の詐欺師「株式会社イメージ吉田夏記」、消費者庁が公開処刑....
吉田夏記社長は「YouTuber Creater マツケン」と名乗り、まずは情報商材を17,000円で販売し、その後10万~130万円の有料コースに誘導。5,000人が購入したものの、月50万円を稼げた者は0人だった。
吉田夏記社長はすでに虚偽の宣伝だったと認めており、株式会社イメージの会社HPや販売サイトは閉鎖済み。同じような事業を展開している業者は50以上あるとみられ、消費者庁は注意を呼びかけている。
定番になることを目指す人の多くが犯す勘違いが、定番になる前にはブームが起こると考えることだ。
行動を起こしブームが起きるまでにはタイムラグが生じると自然に思い込む。
その時間差を詐欺師に付け込まれる。
純粋なエンドユーザーを相手にするビジネスでは、多くの場合ユーザーの評価は使った瞬間にくだるので、時間稼ぎができない。
リアルに店を構えて商売する場合、客が無限にいるとは感じないが、同じ商材をネットで販売しようとする場合は、客は無限にいると感じてしまう。
だから、知ってもらうために時間が掛かるのはしょうがないと思いがちだし、そのこと自体は間違っていない。
イノベーションが語られる頻度が増えるのに比例してその正反対の世界も目立つようになっている。
ビジネス界が新定番を狙い、時間稼ぎができるビジネスを模索している。
時間稼ぎができる事は、クレーム対策も兼ねているが、忘れた頃にmetoo運動を起こされると倍返しを受けることになる。
本来自分で頑張ったり、工夫したりして辿り着く領域をお金と引き換えに手に入れることが生産性と呼ばれるようになると、自分自身で試行錯誤することを避けるようになり、ドンドンドロ沼に嵌っていく。
仮に上手くいっても退屈な人生が待っているだけだろう!