錯覚資産(『わかりやすさ』が大事!)と、以前エントリーを書き紹介した本が売れているらしい。
twitterを見ると多くの投稿があるが、おもしろそうな意見を紹介すると、
"「俺は肩書なんかで人間を判断したりしない」って思ってる人が多いけど、たいていの人は、無意識のうちに肩書で判断している"
— ゆうゆう@旅する書評家 (@yuu_uu_) August 16, 2018
"学歴で人を判断しておきながら、錯覚と欺瞞によって「自分は学歴では人を判断しない」って思っている"
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 pic.twitter.com/YExQHHlPp8
ふろむださんの『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』は、冒頭にもあるとおり、「人を騙してまで稼ぎたくない」と思ってる謙虚な方にこそまず読んでいただきたい本です。いくつかの挿絵は、謙虚すぎて成長機会に恵まれてこなかった友人たちを思い浮かべながら描きました。 pic.twitter.com/EYxtXNgi5f
— ヤギワタル (@yagiwataru) August 11, 2018
"勘違い"を意図的に仕掛けようとすると、"洗脳"に近いイメージが湧いてくるが、両者は"掛かる(掛ける)時間"が大きく違う。
"洗脳"は、時間を掛け、誘導したい価値観に、他人の力で染め上げて行くのだが、"勘違い"は短時間それも瞬時に近いくらいの時間で、キッカケは他人が与えるが、染め上げるのは自分自身となる。
そういう意味では、"勘違い"は自己責任であり、自業自得と言えそうだ。
だから、こんな意見が出てくるのもよくわかる!
「勘違いさせる力」最強説は、本当にそうなんだけど、本当にクソだよね。「勘違いさせる力」は「本当に何かを実現することが出来る人」の理論や実働に立脚されてるってことを「勘違いさせる力」が強い人にほど、分かってて欲しいけどね。初期のジョブズとウォズみたいにね。
— 打岩 (@naec0) August 15, 2018
生活の身近な到るところに"勘違い"を誘発させようという仕掛けがたくさん仕掛けられている。
中身は本物?: メルカリに「甲子園の土」出品相次ぐ 運営「自己責任で取引を」
「現時点では、土が本物か偽物かを運営側が確認する予定はありません」(同)とのことだった。
リアルなフリーマーケットだったら、同時に大勢の目(=評価)に晒され、誰も一瞥もくれないような物でも、アプリ上のフリーマーケットでは、自分ひとりの世界に入り込むので"勘違い"が起こりやすいし、一旦起これば、簡単には目が覚めない。
"勘違い"は、買おうとする人に起こるだけではなく、売ろうとする人にも起こる。
はじめしゃちょー、コンビニ店員に宛名なしサイン求められ激怒 「メルカリで転売するか一応もらっておくかの2択にしか思えない」
サイン色紙の転売は、他の芸能人や著名人からも不満が出ている。歌手の西川貴教さんは今年1月、サイン色紙の転売や転売目的だと疑われる人達に対してツイッターで苦言を呈し、きゃりーぱみゅぱみゅさんらもこれに同意していた。
ところで、勘違いを起こさせるキッカケは、なにがもたらすのだろうか?
もっともらしい"肩書き"や、巧みに付けられた"キャッチフレーズ"なのだろうか?
これらのワードをGoogle Trendsで検索可能な2004年以降で見ると、
肩書よりもキャッチフレーズのほうが、影響力がありそうだ。
甲子園の砂が売れる理由は、何なのだろうか?
浮かぶのは、"思い出"や"記念"だ。
これらのワードも加えて、比較すると、
最近数年の"記念"の大きな山は、何れも12月だが、これは関連キーワードを見ると競馬の有馬記念のようだ。
次の記事は、少し違った意味での"勘違い"なのだが、
君はカレーの匂いがすると初めて言われたとき、私は気がついた。白人が遠い存在だった子どものころから、白人とは神秘的で魅力的な肌の色をした人々のことなのだと思っていたが、そうではない。大きな力を有し、測り知れず存在するひとつのシステムなのだ。
太字下線は入れたのは私。
"勘違い"は、明らかに社会に存在するが、これまで光が当たることは無かったが、実はシステムとして機能してると考えると、納得できることが多いことに気付く。
あまり好きな言い方ではないが、「この世には勝ち組と負け組の2種類がいる」のように、大勢の人を2種類に分類する表現がある。
"勘違い"に関しても、2種類に分類できる。
あなたは、どちらになりたいだろうか?
『勘違いさせる人』と『勘違いさせられる人』。
『勘違いさせる力』は、現代人にとって必須のリテラシーになった、行使するか、行使されるのかは、自分次第だ。