違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『ブレークスルー』は、コロンブスの卵みたいなもの!?

あらゆる分野で、人は最初は皆初心者から始まる。

 

初心者から始まるとは言っても、その年齢や人生経験に応じて身に付けてるものもあるので、生まれたばかりの赤ちゃんとは違う。

 

初心者から始まり、徐々に成長していく。

 

「成長曲線」で考える人間の成長

人間の能力は、一定の速度を保ってだんだん成長するわけではありません。思い出してみてください。子どもの頃、逆上がりがだんだんできるようになったでしょうか。最初は全くできない状態が続くけれども、あきらめずに一生懸命取り組んでいるうちに、ある時突然、できるようになる。これが自他ともに成長を認める瞬間、「ブレークスルーする」瞬間です。

 

 

 

どうやら、成長には『ブレークスルー』というものが付き物のようだ。

 

成長と言っても様々な分野があるが、教育の分野でも使われているようだ。

 

下記の2つは、小中学生向けの理数系の塾のHPのコラムに載っている話だ。

 

ブレイクスルーが起こるとき

ブレイクスルーが起こると、今まで、やみ雲に色々やってみて解いていた問題も、

答えまでの道筋がスーっと見えるという状態になります。

つまり、スタート地点からゴールが見通せる状態です。

 

 

停滞期の過ごし方とブレイクスルー

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同じイメージは、スポーツの世界にも当てはまると考えられてるようで、次のブログでは、少年野球の指導に関して書かれたエントリーだが、同じような図が用いられている。

 

ブレークスルー   : 大人の野球ノート 

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この『ブレークスルー』という考え方は、誰にでも当てはまる真実というよりも、“信じる者は救われる”という一種のおまじないのようにも思えるし、上手く行った人の行動を分析した結果共通して当てはまることのようにも思える。

 

そもそも、辞書的な“ブレークスルー”の意味とは、

 

① 行き詰まりの状態を打開すること。 

② 科学技術などが飛躍的に進歩すること。 

③ 難関や障害を突破すること。

 

https://www.weblio.jp/content/ブレイクスルー

 

 

 

技術が関係する分野では、このように使われている。

 

 

 

ブレークスルーが起きるとき、それがブレークスルーだと認識できるかどうかはわからないが、当事者には、今までとは違う何かが起きていることが実感できるはずだ。

 

しかし、ブレークスルーが起きただけでは、何がブレークスルーに繋がったのかは、起こした本人もよくわからないかもしれない。

 

諦めずに続けたことが良かったのだろうと考えたりし、そこに"錯覚"があったかもしれないなどとは感じないだろう。

 

 

 

 

しかし、スティーブ・ジョブズのようにイノベーションを起こす人は意図的にブレークスルーを狙っているかもしれない、だとすれば我々凡人と違い、何がブレークスルーに繋がるかがわかっていたのだろう。

 

イノベーションが起きる分野には、ブレークスルーが付き物だとするならば、きっとスティーブ・ジョブズが起こしたブレークスルーもあるはずだが、ジョブズはイノベーションを起こしたとは言われるが、ブレークスルーを起こしたという言い方はされない。

 

探してみたら、おもしろいツイートがあった。

 

 

 

 

今だからこそ語られる、2007年の衝撃…。

 

あいつらどうやってやったんだよと。

彼の好奇心はやがて驚愕に変わります。米国の大手キャリアだったCingular Wirelessの執行役員がジョブズと同じ壇上に出てきて、iPhoneとの複数年にわたる契約を発表したのです。親会社のATTは一体何を考えているんだろう、iPhoneはネットワークを破壊するぞ、とラザリディスは思いました。

 

 

 

スマートフォンは、テクノロジーの産物だと思われてるが、ブレークスルーはそこではなかったのだ。

 

つまり、積み重ねた上に成り立ったとは、単純には言えないのだ。

 

ブレークスルーの原動力は、説得する力と納得させる力の合わせ技の為せる業なのだ。

 

ということは、言葉の力が持つ表現力に行き着く。

 

これは、最近話題の錯覚させる力と同じだろう。

 

 

 

 

そう考えていくと、ブレークスルーは、コロンブスの卵によく似ている気がする、どちらも結果が出た後に見えてくるという点で。