ソフトバンクの携帯電話が不通になったと言うことが大きな騒ぎになった。
小規模なものは、これまでにもあっただろうが、今回は大きな騒ぎになったのは、ただ電話が使えなかったと言うだけでは済まない問題も発生したからだ。
ソフトバンク:通信障害 携帯不通、公衆電話に列 各地で影響 https://t.co/FTA1Ey6zJS
— 毎日新聞 (@mainichi) December 6, 2018
連絡が取れない、仕事にならない、目的地にたどりつけない……。こうした悲鳴や恨み節が聞こえたのはもちろん、モバイルSuicaやコンサートなどのデジタルチケット、金融や航空サービスの一部でも障害が生じていたようだ。
今回5時間弱での復旧を果たしたソフトバンクとエリクソン・ジャパンの関係各位の努力には、一定の敬意を表したい。もちろん、総務省からの行政指導が想定される重大事故であり、彼らはその責任から免れない。だからわれわれが彼らを批判することは簡単だ。
しかし現時点では「事故は起きうるもの」であり、インフラ事業者とて万能ではない。だからこそ、事前対策だけでなく事後対応に向けた備えも、次善の策として重要なのだ。
この記事では、『また起きるかも』と書いているが、もう忘れたのだろうか?
今年の9月の出来事を。
2018年(平成30年)9月6日に発生した北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)は、全道での一斉停電(ブラックアウト)を引き起こした。
やっとスマホが繋がる…
— すぅ(๑•̀ㅂ•́)و✧ (@suutojks) September 6, 2018
停電 スマホ不通
水、ガスが使えるからまだマシだと思って過ごしていたけど…
早くスマホの通信が安定してほしい…#北海道地震
事後報告なのは、台風や地震で日本が大変な時期だったこともあるのかな。あの時期の報道に自分たちのことで時間を割いてもらうことはためらわれるだろうし、ファンはあの混乱の中でこんな情報聞いたら充電残量無視して情報探してただろうし、その後スマホ不通になったら…。
— 柑 奈 (@kkk61411) September 12, 2018
携帯電話の不通が深刻な問題になると言うことはつい最近経験したばかりなのにもう忘れている。
もう少し遡れば、東日本大震災はどうだろうか?
もうすでに遠い過去の出来事にしてしまっている人も大勢いるかもしれない。
逆に言うと、生きることが大変で、目先のことばかりに囚われてる人が多いと言うことかもしれない。
先人が経験した体験を知識として身に付けることで疑似体験を得て未知のことに立ち向かうことを『温故知新』と呼び、ことわざにもなっているが、現代人は自らが知っていることすら知恵のレベルに高めることができないのかもしれない。
そう言えば、今日こんなツイートがあった。
昨日から「ソニーのiPhone」という言葉が話題になってる。震源地はこの匿名ダイアリーだった。ほんまかいな!と思うけど、まあ一般のリテラシーはそんなものなのかなあ。/Wi-Fiはタダで使えると思っている奴多すぎ問題 https://t.co/08ggbfTaeF
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) December 7, 2018
リンク先のエントリーは創作ネタにも思えるほどだが、現代人のリテラシーのレベルを如実に表しているかもしれない。
バカは自分がバカだと気付かない、依存症を患ってる者は自分が依存症だと気付かない、そして気付いた時には後戻りできない中毒者になっている。
後戻りできなくなる前に気付くことが大事。
気付きたければ、すべてに疑問を持つしかない!