違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

技術の活かし方!

日本が韓国へ経済制裁をすることになった。

 

この経済制裁は、巧みに相手の弱点を突くように狙われた。

 

ついに堪忍袋の緒が切れた安倍首相 韓国への先端素材に輸出規制 泥沼化する日韓関係

フッ化ポリイミドなど3品目は世界の全生産量の7~9割を日本が占めているため、規制が厳しくなれば、韓国を代表する半導体大手サムスン電子や、LGエレクトロニクスに大きな影響を与えるのは必至です。

 

この経済制裁を巡っては諸説あり、単純な日韓関係というローカルな話ではなさそう。

 

規制される3品目は、売り上げという意味での市場規模は大きなものではないが、その割には製造に当たって技術的難易度や危険度が高いことが幸いしたのか、日本がほぼ独占状態。

 

これらは、核開発にも必須なため韓国経由で北朝鮮にも入ってる可能性が高いということでアメリカ側の意向を受けて、しかしアメリカは介入してないと思わせるために日韓関係の中でその動きを封じるためだという説もある。

 

『技術』について想いを馳せる時、技術そのものに目を向けると、特許など取得される権利でその技術の価値が評価される場合と、その技術を活かして作られた製品を通してその技術の価値を評価する場合がある。

 

今回の経済制裁では、特許があると言うわけではないが、事実上日本が製造を独占していたということで擬似特許効果を発揮することができている。

 

 

たまたま製造を独占できていたことで、権利の主張をしなくてもそれと同等の影響力を持てていたのだ。

 

決して綺麗なお手並みではないが、上手い盲点を見つけたなと感じている、本当に上手い盲点だったのかは今後の推移を見守ることでハッキリするだろう。

 

 

 

グローバル化すると、コストや効率を優先して決定や行動がなされるが、グローバル化の前の時期にはモノづくりにはローカルでドメスティックな事情が色濃く反映されていた。

 

特に自動車はそれが顕著で、大味なアメリカ車、スタイリッシュなイタリア車、精密で質実剛健なドイツ車、故障しない日本車など、お国柄が個性になっていた。

 

そこにグローバル化の要素が入り込み始めると、個性の発揮の仕方が、商品全体で表現すると言うよりも、得意な分野に特化するという風に変化して行った。

 

そんな様子を表現したおもしろいツイートがあった。

 

 

技術の活かし方にはさまざまあることが分かると、イノベーションだけが技術が目指すべき未来ではなさそうだ。

 

 

未来を感じさせる技術にキャッシュレスがあるが、最近いとも簡単に不正アクセスされてしまうという事件が起きた。

 

 

先行事業者で上手く処理できているところは、温故知新をお手本にしているらしい。

 

 

技術の活かし方は、『馬鹿と鋏は使いよう』を思い出させてくれる。

 

評価しようという気持ちがあると、ついつい能力やポテンシャルの高さに目が行くが、そんなことよりも手持ちの材料で何ができるかを考えることの方が大事になるのかもしれない。