違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

主役はあなた(わたし)!

有名なお店には行列ができる。

 

行列が嫌な人以外は、行列に並ぶことを選ぶのが現代。

 

大勢の人に選ばれるものは間違いや失敗がないはずと思えるからだ。

 

逆に考えると、行列には並んでいるがこだわりの度合いは高くない人も大勢いるのかもしれない。

 

結果的に、行列を集めるような分野にはお客が多いだけでなく、業者や事業者も集まってくるので店の数も増える。

 

このような状態になるのは、新しいものが好きな人が飛びつき、その後流行に敏感な人が飛びついた先にある人気の定着が関係する。

 

人気が定着すると、飛躍的にお客の数は増えるが、飛躍的に増えたお客には実は大したこだわりがないので、定着したように見える人気は期間限定のブームに過ぎないことが多い。

 

ブームになると表面的な競争は激化するが、こだわりのないお客の移り気な心をや関心をつなぎとめるには工夫が必要になる。

 

この段階での工夫では、スペックを上げたり品質を高めると言ったものはあまり効果を生まない。

 

最近だったら映えがテーマになるような意味での工夫が有効になるのは、商品そのものへのこだわりはさほど無いからだ。

 

 

映えにこだわる理由を考えると、昔は商品は所有することに価値があったがそれは商品が主役だったからで、現代はその商品を使ってライフスタイルのアピールなど主役は自分自身になっているのだ。

 

商品やサービスを売り込もうとするときに、どんなことをアピールするだろうか?

 

スペックや性能の良さをアピールしたり、価格がリーズナブルであることをアピールすることは間違ってはいないが、なにかが足りないのだ。

 

なにが足りないかというと、自分自身が主役だという実感だ。

 

自分自身が主役だという実感は、楽しい、気持ち良いという思いとセットで実感される。

 

ものを買った場合の所有の喜びは、感じるのは買った瞬間の一瞬だけだからありがたさが薄い。

 

もっともこれは個人が相手の場合の話で、相手が法人だったらまた別の工夫が必要になる。

 

自己肯定感とか承認欲求と呼ばれる感情は、主役は自分だという実感だ。

 

自分の人生の主役は間違いなく自分自身のはずだが、なかなかそうは思えないのが現代だ。