違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

MGCの設楽悠太!

皆さん、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)見ましたか?

 

東京オリンピックに出場するマラソンの選手を決める大会で、すでに過去の大会で良い実積をあげた選手のみに参加資格が与えられた大会がMGC。

 

今回はその男子の大会に関しての話。

 

結果は下記の通りで、上位2人がオリンピック出場が決定した。(あと1枠あるがそれはまた別に選ばれる)

 

 

 

 

MGCは、日本陸上連盟の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの、「ただ1回だけ良い記録を出した一発屋ではオリンピックでは勝てない、だから良い記録を出した人だけを集めて決勝戦を行い、そこでも良い成績を上げて一発屋ではないことを示してほしい」という考えに基づいて生まれた大会だと言われてる。

 

今日取り上げたいのは14位でフィニッシュした設楽悠太選手。

 

個人的に注目してる選手がいない中で、なんとなく惰性で見始めたMGCだったが、スタート直後から設楽悠太選手に惹かれてしまった。

 

スタート直後から飛び出し1人単独で他の選手を引き離し始めたのだ。

 

序盤は設楽選手のペースが速いというよりも他の選手が牽制しあったり後半に体力を温存する作戦を取ったからの差だったが、だんだんと設楽選手のペースも上がりはじめ速いペースになっていった。

 

この大会に勝ってオリンピックに出場することを目指すという走り方ではなく、世界の一流選手と互角に戦うために必要な走りを実践してるように感じられた。

 

そんな姿に、男が男に惚れるものを久々に感じてしまって、設楽選手のファンになってしまった。

 

しかし、真夏ではないとはいえ今日も暑いことには変わりないし、マラソンをするという意味では暑過ぎるといって良い気候なので、無謀と紙一重のチャレンジであることは明らかだった。

 

下馬評ではどの選手も基本的な戦略に差が無い中で、設楽選手だけは何を考えてるかが分からないと言われていたようだ。

 

「体力が保てばトップだろうが、体力が保たなければビリになる」、本気とも冗談ともつかないそんな走りを描いていたらしい。

 

一時は2位グループを2分以上離し、トップを映すテレビカメラには2位が全く映らない状態がずっと続いていたが、徐々に差が詰まり、ついに、

 

 

 

結局14位でフィニッシュ。

 

マラソンに詳しい人は戦略ミスだと考える人も多かったようだが、わたしは今日の走りを見て設楽選手のファンになってしまった。

 

一か八かの勝負が只のバクチならばこんなに惹かれはしなかっただろう。

 

覚悟と本気が感じられたから惹かれたのだと思っている。

 

だから、あっぱれと言ってあげたい!