ラジオを聴いていると松島トモ子さんの介護の話をしていた。
松島トモ子さんがお母さんの介護を余儀なくされたのはある日突然の豹変がキッカケだったらしい。
要介護状態とは緩やかに訪れるイメージがあるが突然だったらしい。
松島トモ子と生島ヒロシが認知症介護を語る TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」
「母の95歳の誕生会で、何のイントロもなく突然、異変がやってきました。一卵性親子と言われ人生をともに歩み、キレイでステキなレディだった母が…」と涙ぐむ松島に、義母の認知症介護の経験をエッセイ「おばあちゃま、壊れちゃったの?」で著した生島は「認知症の方の介護の大変さは良く分かります。頑張ってますね」とねぎらいの言葉をかけていた。
突然人がおかしくなるといえば、子供がインフルエンザ治療薬で起こす異常行動を思い出した。
急に走る・飛び降りる…インフル感染、異常行動42人 2019/10/30
インフルエンザにかかり、急に走り出す、飛び降りるなどの異常行動を起こした患者が、昨シーズンで42人に上ることが、厚生労働省の調査でわかった。
服用した治療薬別にみると、タミフルが19人と最も多く、昨年発売された新しい治療薬「ゾフルーザ」は16人。このほか、リレンザが4人、イナビルが3人で、いずれも10歳代以下が多かった。
突然人がおかしくなるという現象は上記のように、発生状況や考えられる原因が情報として伝えられことが増えたので、知識として持てるようになったので事前に擬似体験できると言えるし、心の準備ができるとも言えるが、このような現象に関して知識が無ければ、あるいは周りの人と知識が共有されてなければ、オカルト現象扱いをされてしまうかもしれない。
呪いや怨みや悪霊に憑依されるから起きている現象だと言われて、その気になる人がいても不思議はないし、そのような現象を煽り立てる人が現れても不思議ではない。
変質者の家に置き去り・性的虐待…幼少期の虐待、裁判で「虚偽」認定
参加者の親から、ありもしない幼少期の虐待被害を子供から突然訴えられ、金銭を要求されたり、提訴されたりしたとの相談が相次いでいるとして、大阪の弁護士が近く弁護団を結成することがわかった。
持っている知識は先入観として機能する。
つまり自分の中になんとなくイメージが出来上がる。
そのイメージと実際の現象にはギャップがあるものだ。
2011年3月11日の東日本大震災での津波は、多くの映像で記録されたことで、実際の津波を見ることができた。
メディア越しに津波を見た多くの人は、想像していた津波とは違っていたことだろう。
わたしが想像していた津波とは、サーファーが乗る波のもっと規模が大きいものだった、津波を描いた映画にそういうものがあったからだ。
俯瞰で見る実際の津波は派手さは無いが圧倒的な量感を伴って全てを飲み込むのだが、動的なダイナミックさというよりも静かなる恐ろしさとして伝わってきた。
しかし、そんな映像を以ってしても実際に津波を目のあたりにした人からすると臨場感にはギャップがあるだろう。
先入観と実際の間にギャップが生じる。
ギャップがある(生じる)ところには不思議が宿る。
そこには想像を絶する世界だった。タバコ、罵声、連投、待球待球待球→盗塁盗塁など。多くの学童野球関係者にお話を伺った。心ある指導者たちは現状を嘆き、何故か連盟関係者は現状を肯定していた。不思議なギャップにびっくりした。 pic.twitter.com/jHPcLouzf9
— 上田誠 (@mackue0819) 2019年12月12日
時として、ギャップが生じた場合に現実としての実際を受け容れずに、持ってる先入観を押し通そうとするかのような現象が起きることもある。
大人の女性になるタイミングでメイクするようになるのは、なんら不思議じゃないことなはず。ただ、イメージとのギャップを許さない人はいる。ほんと息苦しいよね。私は素敵なことだと思ってる。
— 佐藤奨 / 𝗧𝘀𝘂𝘁𝗼𝗺𝘂 𝗦𝗮𝘁𝗼 (@2tomman) 2019年11月3日
高梨沙羅の顔に残酷なネットバッシング、女性アスリートが求められる“純朴さ” https://t.co/eIishtOlZ9
一方では、持て囃されるギャップもある。
好感を持って受け容れられるギャップには、演出のサプライズ感に成功したと思える場合が多い。
ギャップは予定調和を壊す作用がある。
予定調和は、良く作用する場合には安心感につながり、悪く作用する場合には退屈を感じさせる。
好感を持たれる場合のギャップの多くは、退屈を壊し新たな発見を見せてくれ、ギャップの矛先は特定の人に向けられているのだが、好感を感じるのは周りにいる不特定多数の人達だ。
こんな例がある。
2011年3月20日、江頭が自ら2トントラックを緊急車両として運転し、東日本大震災の被災地・福島県いわき市の高齢者介護施設や避難所に救援物資(水・ナプキン・ペーパータオル等)を届けたとの目撃情報がmixiやTwitterを中心に広がった。福島第一原発の放射能漏れ事故により同市への物資の運搬を拒否するドライバーが多くなっていた時期だけに、「事実なら、自らの危険を省みず被災者を救おうとする勇気ある行動だ」との評判がネットを中心に巻き起こった。
この件についてタレントの北野誠は、大川興業の大川豊総裁と連絡を取り、トラックで救援物資を運んだ人物が江頭本人であることを確認したが、この行動は芸能人としてではなく純粋に一個人として行われたものである為、本人の意思を尊重して情報を拡散しないで欲しいと訴えた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/江頭2:50#東日本大震災での行動
これに対し、ギャップが不特定多数に向けられているような場合に評価を落としてるように感じられる。
こちらの話は例を上げるまでもないだろう。
普段から誰に対しても威張ったり自慢したりが多い人が、実はそうではないとバレたような場合だ。
ギャップが生じるような人間の行動には、不思議がいっぱいで謎に満ちている。