テレビで『ポツンと一軒家』を見ていて思ったことは、子供時代の秘密基地願望のような郷愁をそそられているのかなということだった。
至るところに冒険心やチャレンジ精神や自給自足意識が求められるところがおもしろいのかもしれないと思い当たった。
最初はとても自分には出来ないけどおもしろそうな生き方だなと思えた生き方は、場所の都合がつくのならば後はやる気次第でどうにかなるのかもしれないと思えるようになってくる。
現代の都市生活を基準にした生き方の場合、なにかをしようと思ったら必要になる段取りの2大ハードルは①資金計画であり②資格や能力の獲得だと思いがちだ。
出来る出来ない以前の最初の一歩に対するハードルは、やる気以外を条件にしがちだ。
今や当たり前のことになったこの現代の2大ハードルは、そんなに歴史が長いわけではなく、自作や手作りや自給自足とトレードオフでシフトが顕在化したように思えてくる。
そのようなシフトが導いた価値観が効率や成長率など数値化できる指標になっていたとすれば、それが行き過ぎたり飽和状態に近付けば、正反対の価値観に魅力が出るのは自然な流れに感じられる。
アウトドアやキャンプが流行るのも似た現象かもしれない。
究極的にはサバイバル術に通じるアウトドアやキャンプだが、そういう意味では今流行ってるのは初心者向けとなるだろう。
ポツンと一軒家は、ベテランの見本といえそうだ。
大きな価値観の変化とは急に訪れるものではなく、数十年程度を掛けながら気が付いたら変わっている場合や、戦争や大災害がキッカケで急な変化を強いられる場合がイメージしやすい。
つまり、急な変化が起きる場合には突然の大破壊があるのだ。
不思議なことに、コロナウイルスによって起きている破壊は静かなインパクトで、爆発音が轟いたり、物理的な破壊はなにも起こしてないのに社会を破壊に導いている。
この破壊の波に乗じて価値観をシフトさせるのか、それとも波が通り過ぎるのをガマンして待ち続けるか?
もうすでに行動の選択は始まっている。
未来の人は、こんな簡単な選択がなぜ出来なかったのだろうかときっと不思議がるくらい簡単な選択を巡って今生きてる人は悶々と過ごしているのだ。
出来そうで出来ないのが人生の後だしジャンケン!