2019年を総括するのに相応しそうな記事があった。
宝くじの低迷は「当たらない」から? 公営ギャンブルと対照的…運営側は打開策模索
苦言の背景には近年の宝くじの売り上げ減がある。
ピークの平成17年度に1兆1047億円を記録した後は毎年のように減少。24年度以降は1兆円を超えることはなく、29年度は7866億円と20年ぶりに8千億円を割り込んだ。
この記事に対してこんなツイートがあった。
「車を買う人が減った」
— 大神ひろし (@ppsh41_1945) 2019年12月30日
「旅行する人が減った」
「外食する人が減った」
「家を買う人が減った」
「TVを買う人が減った」
「宝くじを買う人が減った」
理由は実に簡単。
どれも「買う金が無い」んだよ!
ましてや宝くじなんて当たらない物に無駄に費やす金は庶民に無いの。https://t.co/D4C3APdP9s
このツイートの内容は一つの真実だろうが、もしかしたら金があっても宝くじを買わない人が増えてるのかもしれないとも思える。
そういう意味で、この記事に対して寄せられてるコメントが興味深かったので以下は上位にランクしてるものを引用してみた。
掛け金に対し戻ってくる可能性の平均金額の割合を期待値と呼びます。還元率と表現した方が分かりやすいかもしれません。宝くじは期待値が50%前後ですが、競馬や競輪、競艇などは75%前後とされており、元々儲けにくい傾向があります。いくら地方への還元度合いが高くても、購入者自身への還元率が低ければ購入意欲がわかないのも当然。
また単純な「地域貢献」では対象が不鮮明なので行動機会にはつながりません。
年末ジャンボなんて、1等の当選確率が2000万分の1という超低確率。10枚買っても200万分の1。
買わなきゃ当たらないというが、買ってもまず当たらない。
You Tubeでも何百万円分買ったけど1等は当たらなかった、還元率も悪い、みたいな動画けっこうあるしね。
当選金額を大幅に下げる代わりに当選本数を大きくアップさせたら良いのに。
複数のユーチューバーが「宝くじ1千万円購入企画」をしてるが、誰も高額当選していない。本当に3等以上は本当に存在してるのだろうか?
日本の最新技術で売れてない番号が当選する仕組みに・・・。だいたい宝くじに当たる確率よりも宝くじ買う為に外出して事故に遭う確率のほうが高いってのが なんだかねぇ。
「買う金が無い」以外の理由として顕著なのが『結果が期待できないものには課金しない』という理由。
一世を風靡していた頃のライザップの謳い文句の『結果にコミット』がいかに魅力的だったが感じられる。
結果とは何か?
生き方や価値観が多様化すると言われるが、求める結果が多様化してるのかもしれない。
最終的な求める結果はお金や儲けだとしても、そこに至るプロセスも重要になってるかもしれない。
結果にはプロセスも込みだとすると、始まりの時点では夢や希望や期待は重要な要素になる。
結果にコミットするライザップのダイエットは、金を払えば勝手に結果が出るものではなかった。
運動もキツいが、それ以上に食事の管理がキツい。
そのキツいプロセスをマネージメントするのがライザップの売りだったが、その価値やコストパフォーマンスを理解できる人は少数派になるだろう。
自己管理をきちんとできる人にとっては自分一人でできるマネージメントなので、マネージメントできる人にとってはライザップは全く必要ない。
昭和、平成と、人も企業も結果を求めただろうし、プロセスだってどうでも良いわけではなかったが、結果とプロセスを天秤にかけると結果を優先させていただろう。
そして結果を得れるならばプロセスを省略できることが効率的で生産性が高いと評価してきた。
しかし、時代が令和に移ったことで、結果を期待できるだけのプロセスが伴わないものや仕組みが評価されなくなっているように感じられる。
いまだに「買わなきゃ当たらない宝くじ」と言われ、この理屈はさまざまな場で活用されてるが、このことばは徐々に死語に向かうかもと感じている。
結果が大事なことは当然だが、これからは結果以上にプロセスが大事になるとするならば、取るべき行動として重要なのはプロセスの選択になるのだろう。