違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『結果とプロセス』、どっちが大事?

ビジネスの世界でよく使われることばには、正反対の意味を持つ格言めいたことばがある。

 

・客は、自分が欲してるものが何かわからない。

 

・客が欲してるものを作れ(売れ)。

 

 

 

 

 

これらのことばから想像できるのは、ほんの一握りの想いを込めて活動する人と、その他大勢の「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」的な行き当たりばったり派の人々に分かれているのだろうなということ。

 

現代の行き当たりばったり派は、ただ手をこまねいているわけではない。

 

それなりの戦略や戦術は持っている。

 

そして、そこに生産性と効率性を導入すると次のような行動になる。

 

 

冒頭で示したことばと似てるが、正反対の意味が正当性を持って立ちはだかってくる言い方がある。

 

・結果が出るならばプロセスは関係ない。

 

・結果とプロセスはセットで大事。

 

 

 

このツイートは、結果も大事だが、プロセスも同じくらい大事に捉える場合の取り組みだろう。

 

結果が出ればプロセスなんて関係ないと考える場合、ツイートにあるように、師を一人に絞らないということが起きやすくなるかもしれない。

 

師を多く求めるということは、広く多くの情報を集めるためだろうが、意識や気持ちが分散し、肝心なところで集中力が出せなくなるのだ。

 

しかしそんなやり方でも結果が出る場合はあるが、例外的な成功は大喜びはできない。

 

師を一人に絞るとは、最初に出会った人にすがれという意味ではない。

 

つまり、師を選ぶという見識が問われる作業でもある。

 

出会えるまでは、取っ替え引っ替えの試行錯誤で、一見失敗だらけに見え

るはずだ。

 

 

結果は出るだけではダメで、そこに再現性を見出せなければ自信が持てないはずだ。

 

 

 

 

再現性は、どのようなプロセスに宿るのだろうか?

 

少し具体的な話が知りたくなるのが人情だ。

 

好きな企画を通すコツ? たくさん断られること

明確な基準はなく僕の肌身感覚なんだけど、

<決められる自信度><ネタのニッチさ>というこちら側の都合と、

<編集者の趣味><版元の雰囲気>という先方の都合、

あたりが大きめの判断要素かな。

 

断れれた回数は、10倍として1700回だからそれより少ないけど、

1000回はいってるはず。

だから、若い同業者から

「石黒さんの作る本は楽しそうでいいですね。好きな企画を通すコツを教えてください!」

と聞かれたらぱっと、「たくさん断られることだよね」と答えている。

 

 

結果に最短距離の『王道』はあるのか?、ないのか?

 

あるならば求めたいものだが、あったとしても再現性がなければ真似をする意味はない。

 

よくよく考えると、結果重視であってもプロセスは発生してるのだ。

 

結果重視という言い方をするとプロセスは省略させられるつもりになるが、そんなことはないのだ。

 

どうせ発生するなら、プロセスだって楽しめた方が良いに決まっているはずだ!