ビジネスの世界でよく使われることばには、正反対の意味を持つ格言めいたことばがある。
・客は、自分が欲してるものが何かわからない。
・客が欲してるものを作れ(売れ)。
買いたいと分かってるものはAmazonで買う。わざわざ小売の実店舗には行かない。
— TIN PAN Yoshiaki (@Yoshiaki101) June 27, 2017
実店舗は、欲しいものがわからない客に、実はこれが欲しかったんだよね、と提示できないと存在価値がない?
ものというより価値観を提示できる店が残る?
スティーブジョブズは「客は本当に欲しい物を実際に見ないとわからない」と言ったというけどね。
— ナイトロ (@nitrorintour) May 19, 2016
それがつまりイノヴェイションって事なんだよね😆
それ、ジョブスと一緒ですね!まだ見ぬ製品の広告を作り、それを開発する。だから革新的な製品が出来る。 https://t.co/tUggMEXBSX
— 河瀬大作 (@kawabou) May 27, 2015
これらのことばから想像できるのは、ほんの一握りの想いを込めて活動する人と、その他大勢の「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」的な行き当たりばったり派の人々に分かれているのだろうなということ。
現代の行き当たりばったり派は、ただ手をこまねいているわけではない。
それなりの戦略や戦術は持っている。
そして、そこに生産性と効率性を導入すると次のような行動になる。
取材先に電話1本すらしないで、他社が既に報じたファクトやネットの反応をつなぎ合わせただけの記事が、第一報を伝えた社の記事より検索上位に上がる現象、どうにかならないでしょうか。
— 林亜季@Forbes JAPAN (@akihayashiiiii) January 27, 2019
ファクトを取ってきて裏取りして掲載する、その取材力とコストに敬意を表した並び順になることを祈っています。
冒頭で示したことばと似てるが、正反対の意味が正当性を持って立ちはだかってくる言い方がある。
・結果が出るならばプロセスは関係ない。
・結果とプロセスはセットで大事。
痩せれる人の特徴
— ino Qpu (@ukinose) January 20, 2019
1 痩せれると信じ混んでる
2 痩せることの価値を認識してる
3 痩せるプロセスを楽しんでる
4 良い師がいる
疑いがあると意識は低下するんだよね
4番は特に重要で師は一人に絞った方がいいよ
最初は
結果を得た後はまた別の師を求めてもいいけどね
このツイートは、結果も大事だが、プロセスも同じくらい大事に捉える場合の取り組みだろう。
結果が出ればプロセスなんて関係ないと考える場合、ツイートにあるように、師を一人に絞らないということが起きやすくなるかもしれない。
師を多く求めるということは、広く多くの情報を集めるためだろうが、意識や気持ちが分散し、肝心なところで集中力が出せなくなるのだ。
しかしそんなやり方でも結果が出る場合はあるが、例外的な成功は大喜びはできない。
師を一人に絞るとは、最初に出会った人にすがれという意味ではない。
つまり、師を選ぶという見識が問われる作業でもある。
出会えるまでは、取っ替え引っ替えの試行錯誤で、一見失敗だらけに見え
るはずだ。
結果は出るだけではダメで、そこに再現性を見出せなければ自信が持てないはずだ。
能ある鷹は爪を隠すけど、能ない方は爪を見せまくる。リアルでもtwitterでもおなじだなと。
— 西崎康平@ブラックな社長 (@koheinishizaki) January 21, 2019
年商やら、月給やら、誰かと繋がってるとか、そんなん興味ないわけさ。
知りたいのは具体的に何をやったのか。結果だけ大袈裟に語る前に、まずはプロセス語れよ。
結果が重要なのは間違いないことだけど、プロセスがちゃんとしてないと再現性がない。なので、プロセスが重要。良いプロセスが。
— 片桐孝憲 (@tarbrick) September 30, 2018
再現性は、どのようなプロセスに宿るのだろうか?
少し具体的な話が知りたくなるのが人情だ。
明確な基準はなく僕の肌身感覚なんだけど、
<決められる自信度><ネタのニッチさ>というこちら側の都合と、
<編集者の趣味><版元の雰囲気>という先方の都合、
あたりが大きめの判断要素かな。
断れれた回数は、10倍として1700回だからそれより少ないけど、
1000回はいってるはず。
だから、若い同業者から
「石黒さんの作る本は楽しそうでいいですね。好きな企画を通すコツを教えてください!」
と聞かれたらぱっと、「たくさん断られることだよね」と答えている。
結果に最短距離の『王道』はあるのか?、ないのか?
あるならば求めたいものだが、あったとしても再現性がなければ真似をする意味はない。
よくよく考えると、結果重視であってもプロセスは発生してるのだ。
結果重視という言い方をするとプロセスは省略させられるつもりになるが、そんなことはないのだ。
どうせ発生するなら、プロセスだって楽しめた方が良いに決まっているはずだ!