違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

2020年は『とばっちり』の一年?!

2020年、新年早々前触れなく拡まったコロナウイルスによる新型肺炎は、発祥の地である武漢を中心とする中国本土では深刻な事態を生み、おそらく表の報道が伝えるよりはるかに悲惨な状況だと想像できるが、まだ具体的な恐怖に晒されてない地域では『とばっちり』という新たなキーワードでも注目されている。

 

欧米の方からすると、黄色人種は皆同じに見えるらしく、中国人も日本人も東南アジア系も全部ひっくるめてアジア人として警戒すべき対象として扱われているという話は少し前から目や耳にするようになっていた、これも立派な『とばっちり』なのだが、それとは別の『とばっちり』も起きている。

 

日本にずっと住み続けているアジア出身の方が、その事情を知らない日本人から敬遠されるのも、とばっちりだろう。

 

ニュースで見たが、あんなに観光客が多くて、観光しづらいと言われていた京都がガラガラなのだ。

 

混雑が凄まじいと敬遠したくなるが、ガラガラになったら行きたいかというと、なかなかそうはならないという現象も、とばっちりと言えるだろう。

 

お高くとまっていたその罰だとすら言われている。

 

 

奈良では、鹿が観光客からエサをもらえなくなったので、通りかかった人を執拗に追いかけるという現象も起きているという噂がある。

 

 

 

とばっちりなどという扱いをしてはいけないのだが、わたしがこれはとばっちりだなと感じたのは、武漢から帰国した邦人の帰国後の対応を任されていた政府職員の方が、帰国邦人から扱いを巡って罵詈雑言を浴びて発作的に自殺したという話を知った時が最初だ。

 

ウイルスの類が問題視される時は、濃厚接触が警戒される。

 

誤解も多い濃厚接触だが、オフィスで同僚と仕事するイメージが濃厚接触だと厚生労働省は言っているので、室内で対面で展開されることは、仕事だろうと遊びだろうと濃厚接触になるので、あちこちでとばっちりが起きることだろう。

 

アジアの中では安全な国と位置付けられてる日本は、今の中国人からすると観光ではなく避難滞在するための場所としては魅力あるかもしれないが、観光地で働く日本人以外はその動きを歓迎しないだろう。

 

逆に欧米系の方からはアジアが敬遠されているので、武漢も日本も大して違わないという扱いだろうから、行きたくない場所になってるはず。

 

 

順調に行っても完全収束には、過去のSARS等を思い起こすと、数ヶ月掛かるとすれば……。

 

そんな2020年7月には東京オリンピックが始まるが、ヘタをすると今の京都のようになるのかもとすら思えてくる。

 

 

東京オリンピック終了後の景気の落ち込みを心配する声は東京オリンピックの開催が決定した頃からあったが、まさかオリンピック開催前から落ち込むと予想した人は誰もいなかっただろう。

 

2020年の日本は、予定調和で臨むつもりだった人には、とばっちりの一年と覚悟するくらいがちょうど良いかもしれない。

 

しかし、これはこれで新たなチャンスに満ち溢れているので、下克上を狙う人にとっては満を持した一年となるかもしれない。