人間が進化しテクノロジーを使いこなすようになると、処理する情報量が飛躍的に増える。
飛躍的に増えた情報は、ビッグデータと呼ばれるようになり、そのビッグデータの活用次第ではさらなる高みに人類を導くと考えられている。
ビッグデータから何を導くかという取り組みはあるが、わたしたちの何気ない日常の行動がビッグデータにどのように反映されてるかは意外と見えてこない。
日常に身近なビッグデータとしてコンビニをはじめとするPOSデータがあるが、本部が把握したデータに基づいて現場に指示が出されることが多いのだろうが、現場の人たちはその指示をどのように受け止めているのだろうか、またそのデータは実際に役に立っているのだろうか、役に立っていればコンビニの倒産や廃業は本当は防げるはずだと思えるのだが…。
Twitter上には様々な意見が多く見られるので興味深いものを集めてみた。
「全国のドラッグストアのPOSデータによる」というこのグラフ凄い。コンビニ等も含めてもレッドブルを突き放してそう。コンビニでも倍くらい売れてるのか気になりますね。
— エナジー・ドリン君エナジードリンクマニア (@energydrinkun) 2019年10月17日
モンスターエナジー、レッドブルを突き放したマーケ施策とは? https://t.co/MP1yc9aPWF #日経クロストレンド pic.twitter.com/N7NQJlcKAw
コンビニのPOSデータもらってどの時間帯に売れているかライバル誌と比較検討して企画に反映させたおっさん雑誌もあります。基本は夕方以降にうれる。帰宅途中で買って読み捨て。対策で表紙を穏やかにしてビジネス記事を増やしたら朝にも山ができた。会社に持っていっても恥ずかしくないとなったの
— 神田憲行 (@norikan2) 2019年1月22日
いろいろなことを教えてくれるのがビッグデータ。
しかし、そのビッグデータは誰の役に立つのだろうか?
近所のスーパーで箱積みしてどん兵衛のセールやってたけど、「良く解らんがコンビニでどん兵衛がバカ売れしてるらしい」みたいなPOSデータだけから判断した情報を鵜呑みにして「やっちまった」んじゃないかと心配したり。オマケのクリアファイルが無いとダメなんスよソレ。
— げんれい工房・WF7-21-12 (@Genrei_studio) 2016年9月6日
は家電量販店のPOSより遥かに優れていると思う(おにぎりや弁当バーコードで賞味期限切れまで認識する)けどやっぱそんなシステムやデータはどうでも良くて、本部が店舗に卸せば最終的に客の口に入ろうが廃棄されようがオーナーから搾取出来れば「あとはどうでもいい」って事なのでしょうね(続く)
— うぅー (@u_u_t_u_u) 2018年2月4日
一旦データとして取り込まれると独り歩きするのがデータだが、成り立ちは結構いい加減だったりもするし、データ自体が生物(ナマモノ)的でもある。
最寄りのコンビニのPOSに焼き海苔のみを買う30代男性のデータが登録された
— メラシ ♶ (@hotakaman) 2020年2月3日
コンビニでまた40代のボタン押されたw こうしてまた、コンビニPOSから得られる客層データの信頼性が落ちてゆく。
— 【公式】例のアキバ系男子(Radish) (@TASCOM_X) 2010年10月2日
(ちなみにコンビニPOSレジの年齢打ち込みの話が出ていましたが、あれはもうデータとして有用性がないという結論がでて、ほぼなくなりました・・・・・・)
— まち探訪家・鳴海行人 (@mistp0uffer) 2019年8月23日
コンビニは競合店があるので精度は低いと言えます。客数自然増加があるので予測・POSデータができあがるまで最低2年を擁します。よって新店、定番外商品は「自動」ではありません。その場合、未経験の店主より店舗担当社員の経験則に基づく「勘」で補完することとなります。店主に危険度はわかりません
— Kame Ron Diaz(San Diego出身) (@kamesan1959) 2020年1月9日
次のツイートは興味があればリンク先のグラフも見てください。
POSデータをもとに週次の消費と物価の動向を測るSRI一橋指数、消費増税のショックを乗り越えて持ち直したと思いきや、またマイナス圏にいってしまいました。世の中的にはコンビニは増税後も好調って話があるようですが、そうなっているんでしょうかWhttps://t.co/6mTLN8a4cp
— ときわ総合サービス研究所 (@tokiwa_soken) 2019年12月17日
全ては予め登録されていたデータの処理作業だから、誰でもできるようにと設定されていたはずだが、予期せぬ難題が現場ではしばしば起きるものだ。
定形郵便50g送りたい→82円と2円はあるが10円切手がなくコンビニで買おうとする→外国人店員が対応、無いという→それなら94円切手は?→増税前92円切手しかなく、POSレジは94円のデータ…ハテナ状態に
— ON行政書士事務所/ONネット戦略コンサルティング【行政手続/法律関係&ホームページ/チラシ制作】 (@ongyoseinet) 2019年10月24日
外国人店員も大変である。コンビニがなぜ日本人に不人気職種となったか本部は真剣に考えた方が良い
上記はレジの処理を混乱させるものだが、反対にレジは簡単なのにその後が大混乱につながることもある。
テクノロジーの進化が、ストレートに人々の生活を豊かで便利にするわけではないことがコンビニを取り巻く事情からだけでも見えてくる。
POSのデータを使って働きかた改革もできそうだというのが次のツイートで、24時間あるいは長時間稼働を前提にしたシステムが弾き出した答えは長時間稼働をやめることだったと教えている。
営業時間を変更する理由は、過去のPOSデータから11時台にお店を開けなくてもお客さんの不便は無いだろうということ。そしてお店を開ける前にひと仕事または近所の散歩をできる方がありがたいなと思ったからです。
— 古本と新刊 書肆スーベニア (@shoshisouvenir) 2019年3月8日
今後とも、書肆スーベニアに変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。 https://t.co/5yrKJapWh7
受身で得られるデータや情報を過剰にありがたがるとかえって逆効果というのは日本流のお家芸(=ガラパゴス)だとも思えてくる。
遠くを目指して向かっていたが、地球は丸いのでどんどん進んでいったら元に戻ってしまったと思えそうなことも増えている。
ビッグデータの何がアホらしいて、多くの場合にデータを取られる側にとってメリットが薄い事だと思うんだけど… 研究目的ならともかく、pos的な利用ってposが消費者にとっては不便しかもたらさなかったことを思えば尚更…。
— T.MURACHI (@T_MURACHI) 2014年1月21日
地下鉄の売店がローソンになってレジも1つで長蛇の列。以前は客は売店のおばさんに商品見せてお金置いて、おばさんはそれを確認してマルチタスクでだから買い物も早かった。電子マネーは小銭用意しなくていいから便利だけどPOS入力必須だし。データロガーも兼ねてるよなあこれ。便利と不便。
— バングドール (@ssikulvulcan) 2017年4月26日
大手コンビニで購入すると値段が間違っている。。。
— 葵新伍 ⚽️[背番号20 MF] (@shingo_aoi20) 2017年10月1日
POSの価格データが間違っているのを確認するが、店では修正できないので返金しますと。
しかし、印字した棚の価格ラベルとも値段が違う不思議。同じ価格データじゃないのかな?
完全システム化が進むと不便なことも起こりうると
全てをトータルして判断すると、多分今のところは、人間は進化していない!