コロナの収束を伺わせる国では街や観光地に人が戻ってきてると伝えられている。
マスクを付けている人が多いのがコロナ前との違いだが、報道を見ると賑わいだけは戻ったかに見える。
一見旺盛に見える回復した人出が起こす消費は、これまでの抑圧された不満を解消するかのように、リベンジ消費と呼ばれている。
喜ばしいようだが、リベンジ消費と呼ばれる通りだとすれば、ヤケ食いやヤケ買いに通じる感情が前提としてあるようで、長続きしない一過性に留まる懸念もある。
「グッチの売り場の列だけで40分待ち」、大型連休に展開された新型コロナのリベンジ消費=韓国
この記事によると、
ブランド品の売り場に人が集まっているのはアウトレット店舗での話らしい。
この他に、アウトレットでは家電が伸びてるらしいが、百貨店等では客の伸びは芳しくないらしい。
中国では、リベンジ消費の動きは強いられていた巣ごもり生活に対する反動のように観光地へ出向く観光客の動きに現れていると感じられ、5月1日からの4日間で1億人が旅行に出たと伝えられている。
しかし、中国のリベンジ消費に対する見方にも暗雲は垂れ込めてることを指摘する声はある。
当時の中国は
— Ushi.Chou@サイバーエージェントキャピタル (@ChouYusi) 2020年5月4日
①グローバルマーケットと人口プレミアムにちょうど恵まれていた時期だったので、GDPの増速は早い
②疫病の影響を受けやすいサービス業の規模はまだまだ小さい
③国民GDPの負債比率は当時の16%から今の53%へ急成長
結論は日本でも現在の中国でもリベンジ消費が難しいかもしれない😳
消費は気分が牽引するものだ。
ハワイ在住でロレックスが大好きな投資家の方が次のようなことを言っていた。
コロナ前後の自分のツイート見返してハっとした(T . T)
— ワイキキおじさん (@d7ikuzbDuUppZ4k) 2020年5月4日
両腕2本しか無いのに何本時計買うつもりなんだと…
10年振りのロレックス相場暴落だからって、ちと興奮し過ぎたな…反省
自分の中で最高と思える3本だけを生涯持とうと改めて決意
終わりなきエンドレス煩悩、皆様もお気をつけ下さい😅
ドイツでは6日にメルケル首相がコロナ対策として設けていた各種規制や制限を大幅に緩和すると発表したが、現時点ではリベンジ消費を伺わせるような動きは伝わっていない。
日が浅いから当然と言えば当然だが。
ドイツ、全店舗の再開決定 欧米でいち早く正常化へ―新型コロナ
今回のコロナ禍で、消費大好きなアメリカ人が貯蓄に動くかも知れないという指摘も出ている。
同様に、ヨーロッパでもリベンジ貯蓄が起きるのではという指摘が出ている。
ヨーロッパで貯蓄が注目されるとすればフランスが中心的な役割を果たすと言われてる。
あまりイメージはないが、ヨーロッパではフランスは一番貯蓄率が高いのだ。
逆に、日本人は貯蓄大好きだと思っていたのに、今や先進国の中では最低レベルなのだ。
コロナが収束した後には、『消費VS貯蓄』の第二幕の戦いが始まる!