大まかな流れとして短いものがますます好まれるようになっているのかもという話。
若い子は動画文化のせいでスピード感が凄く早いらしく、アニメもこれまで三話目に最初のフックを用意していたのを三話耐えられないから、最近は一話目ラストにフックを持ってくるようになったし、音楽も動画広告に合わせて最初の5秒や15秒で掴める曲作りに変わってるそうで、表現の変化を感じる
— 満田晴穂 (@haruomitsuta) 2020年9月17日
このツイートに寄せられてるリプも参考にすると、最近はYouTubeすら長過ぎていて、そのせいでTikTokのようなものが出ていると思わせられるし、そのことのせいかマンガの展開ですら4ページ以内のセリフ少なめという傾向があるらしい。
個人的には最近の音楽にはほとんど縁がないが、傾向としてはイントロは短めで、イントロ無しも増えてるらしい。
そういえば自分にも当てはまるなと感じるのは、昔の2時間ドラマが好きだったので再放送されてると見るが、展開がもっさりとしてるなと感じることが多い。
CATVなどで昔の映画を見ても同じことを感じることがある、『このシーンは無くてもいいんじゃね?』と感じたり、『むしろ、無い方が良い』と思えたりすることが多く、見終わった後の印象として、昔見ておもしろかったという記憶があるのに、『なんでこれがおもしろかったんだろう?』と感じるものすらある。
おもしろくないと感じる場合の多くは、展開のテンポやリズムに原因があるように感じられる。
映画は、映画館で映画を観るしかできない環境でなければ真に楽しめないものになってるのかもしれない。
テレビで放送される映画では、かつては途中で入るCMがジャマだったはずだが、最近は切れかけてる集中力をリセットする効果すら感じられる。
表面的な文化は、どんどん短くなる傾向にあるのかもしれない。
産業の傾向ですら重厚長大から軽薄短小であるように。
短いといえばミニスカートが浮かぶが、今はミニが標準で長いとロングだなと感じる。
Wikipediaによると、日本でのミニスカート元年は1965年とされてるようだが、
欧州の文化的影響が強かった戦前と比べ、昭和20年代前半は一気に米国文化が押し寄せ、ファッション的にアバンギャルドで興味深い時期です。
— 戦前~戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) 2018年1月13日
1枚目は1947年(昭和22年)のサングラス流行の記事。当時のアサヒグラフより。2枚目は以前貼りましたが同じく1947年、一部で流行したショートスカートです。 pic.twitter.com/1vTz10kcgq
大まかな流れとしては、時代の傾向が短いに向かい始めて50年以上が経過してるのだ。
今生きてる人の多くは、その傾向にどっぷりと浸っているので、全ては無意識なはずだ
特に時間の短さが顕著だが、その短さに適応すると長いものは冗長(≒ムダ)に感じられる。
短くするために削っているのが何なのかがこれから問われてくる。
短いことは便利と結び付きやすい。
ドコモ口座を使った出金詐欺は、短いことが生み出す便利がセキュリティという安全マージンを削ったから起きたのだと思えば、諸刃の剣と気付く。
だとしても、当分は短いことを求めて世間は動きそうな気がする。