違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

残念な〇〇!

朝目が覚めてラジオを聞いていると、次の話をしていた。

 

 

 

ここで使われてる残念は、2位や銀メダルの人に対して使う残念とは違い、実際にはかなりの悪意やdisりが込められてるのは間違いない。

 

 

昨日誉め殺しを話題にした際に、今のように誹謗中傷が非難されるようになると露骨な表現が敬遠されるので敵やライバルに対して悪口を言って足を引っ張るのではなく、過度に褒めて持ち上げることで慢心させ油断させるようになると書いた。

 

残念な〇〇という表現にも同様の雰囲気が感じられる。

 

オブラートに包んだような曖昧さとことばの響きの柔らかさで勘違いしがちだが、かなり攻撃的な思いが込められている。

 

竹中直人の「笑いながら怒る人」を思い出す。

 

youtu.be

 

結果やプロセスに対して用いる表現としては違和感はないが、人に対して用いると嫌味しかなくなる。

 

当然ながら、残念な〇〇を人に対して多用する人は要注意な人物と言えるだろう。

 

 

一方で、怒りを抑えるために冷静に残念なという表現を使うような場合もある。

 

次の連ツイはおもしろい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ツイートはこの後も続くし、それに対するリプも多数あり、同業者の共感も多いところを見るとよくある“あるある話“のようだ。

 

ちなみにツイート主は最後はきちんと配達したのだ。

 

 

上記のツイートは残念な出来事という書き出しで始まっていることで共感を得られていると感じられるところから、使い方を間違わなければ便利で重宝する言い回しだとわかる。

 

ちなみに“残念な“と検索すると、

 

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このように出る。

 

残念な夫というのが香ばしい感じがするが、これまた検索すると2015年に放送されていたドラマのタイトルだった。

 

Google Trendsで残念なと同時検索されてるワードを見ると、上位から順に『夫』『生き物』『イケメン』『彼氏』『子』『女』『美人』『男』『嫁』『動物』と続く。

 

検索からは、ドラマの影響が大きいのかもしれないが身近な人間関係でスルーすることが困難な関係に対して残念なという表現が使われてるようだ。

 

残念と表現してる相手は、自分と血が繋がっていたり、自分が選んだものだったりするので、巡り巡って残念なのは自分自身だと気付くことになるのかもしれない。

 

残念な〇〇という表現は、上手に身につければ便利で重宝する表現であるとともに、使い方を間違うと品性を疑われることにもつながりそうだ。

 

シリーズ累計で420万部売れた『ざんねんな生き物辞典』では、『どうしてそうなった』という特徴を進化の観点から愛情を持って解説している。

 

残念な〇〇という表現に攻撃性が感じられる時には、そこには愛情がないということなのだろう。