専門家やプロが求められる時代になっている。
コンテンツを含めたモノづくりに関しては、作り手は徹底的にプロであり専門家であることが求められるのは、消費者よりも知識や経験で上回っていて欲しいという期待があるからだし、その期待はいざという時のトラブル対応などに備えての保険でもあるからだ。
しかし、現実には事前にあらゆることを想定して徹底的にテストしていても、それを越えたトラブルが起きるのが使用の現場だ。
機械やシステムの設計や開発をした専門家やプロからすると、そんなこと起こるわけがないということが現場では起こるものだ。
このようなトラブルが起きた場合、専門家やプロであるという誇りや自負は大抵の場合邪魔にしかならない。
このような場合に必要なことは、基本を抑えた上で新鮮な感覚を持った素人(しろうと)の感性だ。
起きた現象には必ず理由があるという原点を、常に意識できることだ。
回りくどい書き方をしたが、現代は素人がバカにされる時代だが、その割には真のプロや専門家がいるわけではない。
そんな中途半端なプロや専門家はトラブルシューティングが苦手なので、現場で起きてるトラブルと真摯に向き合わない。
そしてそんな姿勢を効率的で生産的だとごまかそうとする。
だからこそ、素人的な感性は専門家やプロであること以上に必要とされているのだ。
感染症や疫学の『プロ』と称する人々が今年BuzzFeedなど多くのメディアから『専門家』と持ち上げられて『私が正しい、素人は黙ってろ』と言わんばかりの口調だったが、専門家は(しばしば大きく)間違える。一年前新しい感染症がSARSに似てると初めて警報を鳴らしたのは専門家ではなく若い眼科医だった。 https://t.co/90QhuxboBJ
— Seigo Izumo (@SeigoIzumo) 2020年12月30日
しかし、だからといって専門家に指示を出す立場の人がど素人ではどうしようもないのだ。
なんで、今さら感染症の歴史を記した新書を購入したことなんかをニュースにさせてんだ。本来なら「医師や感染症の専門家ら十数人と遠隔で会議を開いた」とかを、(とえチンプンカンプンで十数分で退室したとしても)ニュースにさせるべきだろうに。メディア担当の秘書や側近はいないのか?バカなのか? https://t.co/IDKs0DKlQD
— 建築エコノミスト森山高至 (@mori_arch_econo) 2020年12月30日
岡本太郎はこう言っている。
〜〜以下引用〜〜
専門家であろうがなかろうが、体当たりして行きぬくことが人生の極意であるはずだ。
本当の人間はみんな透明な眼を持もった猛烈なシロウトなのである。
自分の専門に対しても。
〜〜引用ここまで〜〜
一周回って、素人の時代が始まるのかも?