違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

なんかちょっと違う

オリンピック組織委員会の会長人事を巡るドタバタ劇を見ていても感じられるのが、総論賛成各論反対という日本の伝統芸。

 

帯に短し襷に長しにも感じられる。

 

 

実際の現場でこれらが垣間見える場合の空気感をぶっちゃけると、なんかちょっと違う、だろうか?

 

 

純粋に個人的なことに関しての場合は、重要なアンテナやセンサーが機能してる場合の反応がなんかちょっと違うだと感じるが、純粋な自分事ではない場合には、自分以外の誰かへの気遣いや配慮を優先させようとしてアンテナやセンサーが機能しなくなっている状態に見える。

 

なんかちょっと違うは、自分自身に関してのことだとリスクマネージメントであるとともに目標追求意識につながりそうだが、自分ごとではなければなんかちょっと違うの行き着く先は、忖度などの過剰なお心遣いにつながる場合と、軽視したり無視したりに分かれるのだろうと思える。

 

 

近年の日本における人間関係の中で発生するなんかちょっと違うの集大成が2021東京オリンピックのように感じる。

 

2020東京オリンピックは、間違いなくコロナという天災のせいで延期になったが、2021東京オリンピックは人災に端を発したなんかちょっと違うなのだ。

 

 

オリンピックに関しての人災は、森喜朗氏の失言のオンパレードで表面化した、しかも海外からの声で。

 

イケイケが通用する空気の中では表面化しなかったのだといういう意味では、次のツイートが沁みる。

 

 

 

 

失言の背景には労務管理のミスや軽視と共通する要素があったように感じる。

 

ビジネスや組織の運営で生じる人間関係のトラブルの多くは、当事者の個人的な資質で起きているというよりも、労務管理の不適切さや曖昧さが原因となってる場合が多いが、その不適切さや曖昧さは、上に立つ者に権力を与える余地につながりやすく、上に立つ者は維持したいのだ。

 

 

ビジネスで売り上げが上がらない場合、問題は商品力であったり営業力が弱いからだと判断しがちだが、本当の原因は労務管理のマズさからくるモチベーションの低下かもしれない。

 

人材派遣が流行るのは、人件費の削減もさることながら、労務管理の外注も兼ねてるのだろうが、これはこれでモチベーションは大きく低下するように感じられる。

 

 

なんかちょっと違うという一見些細なことの積み重ねが大きな取り返しがつかないことにつながってるような気もしてくる。

 

 

最初に感じるなんかちょっと違うは、スルーしてはいけない蟻の一穴のようなもの。