2月1日にこのニュースが流れていた。
30泊36万円から――。帝国ホテル東京が99室で、食事や洗濯を定額で提供する「サービスアパートメント」事業を始めます。コロナで稼働率低迷が長引くなか、新ビジネスを育てます。https://t.co/zEzXsgJgdJ
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2021年1月31日
もちろんコロナが原因で起きてる事態に対処するための苦肉の策であることはすぐに理解できたが、わたし如きが利用するにはハードルが高過ぎるのですぐに忘れてしまっていたが、どうやらそれなりの格式を備えたホテルが帝国ホテルの動きに追随していたようなのだ。
ホテルのライバルが賃貸マンションになるという様相を見せるようでもあるが、この勝負ホテルに分がありそうに感じられる。
需給バランスが崩れ、ホテルがサービスアパートメント化しつつある…ホテルによっては賃貸よりも安い価格…
— 佐々木優也 / THIRD石垣島 (@hksh) 2021年2月15日
帝国ホテル : 30泊36万円
ニューオータニ : 30泊75万円
アンダーズ東京 : 28泊53.2万円
京王プラザホテル : 30泊13万円
旧軽井沢ヒルトン : 30泊39万円
ホテルマハイナオキナワ : 30泊10万円 pic.twitter.com/f1A7YJoGWl
さらに、複数のホテルを定額で渡り歩くこともできるプランまで登場してるのだ。
三井不動産……とんでもないサービスぶち込んで来たな……月額15万円からホテル暮らしできる「サブ住む」……魅力的だ……。
— 佐々木優也 / THIRD石垣島 (@hksh) 2021年2月26日
ホテルのラインナップには三井ガーデンプレミア神宮外苑も、sequence宮下パークも、セレスティンも入ってるのか……。https://t.co/39cMsP3KZk pic.twitter.com/yplPXthgze
この様子を見てるとコインパーキングの争いを思い出す。
近隣の相場より単価を安くしてでも先に満車にし、空きが出てもすぐに埋まり満車で回転させることに価値を見出すという動きに似てるように感じられる。
コロナさえなければ、国内のドメスティックな需要よりも、むしろ海外のインバウンド需要が支えていた高単価マーケットだったのだろう。
おそらく東京オリンピックやインバウンドの高単価マーケットは簡単には戻らないという判断なのかもしれないが、単価を下げて国内のドメスティック需要に頼るしかないという決断が感じられる。
ちなみにTwitterを見てると、タイのパタヤやプーケットのホテルも価格破壊が顕著らしい。
緊急事態宣言が出されてる都市では、インバウンドやオリンピックを当て込んだ多数のホテルがこの数年で多額の設備投資をしてるとすれば、その投資のせめて金利分くらいは稼がなければと追い込まれているのかもしれない。
つくづく投資はバクチだと思い知らされる。