今朝の読売新聞に次のような記事が載っていた。
この記事が伝えてることは3点。
- タンパク質を重視する傾向が強くなっている
- 脂肪を嫌う傾向が強くなっている
- ダイエット意識が強い
健康意識の高まりや、筋トレがブームを越えて定着しつつあることが背景にあることは明らかだ。
いまだにテレビでは大食いや早食いがゴールデンタイムで放送されるということは需要があることを示しているだろうし、情報番組で地元の飲食店を紹介する場合、定価でありながら大盛りだとさもお得であることを盛んにアピールしている様子から、質より量の大食いに対する需要は落ちてなさそうという意味では食の二極化を示してると言えそうだ。
食の世界でブームを仕掛ける側にとって付加価値を付けられそうなのがタンパク質に対する過大評価だ。
特に筋肉を大きく太くしたい人にとってはタンパク質は摂っても摂っても摂り足りないくらいの気持ちだろう。
わたしもかつてはそういう意識の持ち主だった。
6年前突然不調になり、近所のクリニックに行き血液検査をすると、腎臓の機能が極端に低下していると指摘され日赤病院への紹介状が出された。
運良くその後回復できたのだが、途中は結構深刻な状態で日赤病院が連携している地元の旧七帝大の医学部病院も絡み始めていた。
その際に、今腎臓病は国民病になりつつあるので今後の経過を日赤と大学で共有させてほしいと頼まれて了承し書面を取り交わした。
それ以降、回復したとはいえ3ヶ月毎の検査は継続してるし、腎臓に関するニュースには敏感になっている。
そうすると、この6年間の間だけでも世間で腎臓病という地雷が増えてるのをひしひしと感じるのだ。
入院時に、退院後の生活として口が酸っぱくなるほど聞かされたのがタンパク質を取り過ぎるな、だった。
身体の維持に必要以上のタンパク質を摂っても必要量以上はすべて腎臓に回り排泄されるだけで、これに筋トレが加わると破壊された弱い筋肉の処理も腎臓に回ってきて、腎臓が急激に弱ることがあるのだ。
マッチョな人は意外と腎臓が弱ってることが多いし、筋肉増強剤なんか使ってようものなら見た目に反して10代でも腎臓は80歳過ぎなんて珍しくないのだ。
しかし、腎臓は沈黙の臓器なので文句も言わなければ不満も言わない、ただ最後の最後には悲鳴は上げる。
これからますますタンパク質や筋トレが持て囃されるかもしれないが、あなたが若い現役アスリートでもなければ、筋トレとタンパク質はほどほどが良いということは強く意識する必要がある。