違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

病院ガラガラ!

5年前に腎臓が不調になり入院し、退院後は3ヶ月ごとに検査を受けている。

 

病院は、日赤病院。

 

昨日は、その検査の日だった。

 

数日前に、ローカルニュースでその病院のドクター(感染関係ではない)にコロナ陽性者が1名出たと伝えていたので、戦場に赴くつもりで出かけた。

 

前回の検査が正月明けの頃で、日本ではコロナなんて誰も気にしてなかった頃だったので、病院の様子はきっと殺気立っているのだろうなと思い込んでいた。

 

自粛が求められるようになった頃、病院の前を通り過ぎる時に駐車場の車の数がグッと減ってることには気付いていたが、わたしはこの減少現象は、見舞客の自粛だと思い込んでいた、もしかすると病院が見舞いを断っているのかもとも思っていた。

 

 

 

わたしは病院まで自転車で出かけた。

 

入り口は複数あるのだが一箇所に集約され、入り口に女性スタッフが立っていて『体温を測らせてください』と言い、非接触型の体温計をおでこにかざした。

 

一回首を傾げて『もう一回測らせてください』と言ったので、『ヤバイな、高いのかな?』と気になったが、測り直した後で『どうぞ』と言ったので、わたしが『何度でした?』と聞くと『35.6度でした、ちょっと低かったから測り直しました』と言っていた。

 

平熱はだいたい36.5度くらいが多く自覚する体調には全く問題ないので、自転車で行ったからおでこが冷えていたのかなと思った。

 

病院の広い受付や会計が目に入ると、いつもに比べて人が少なく、病院スタッフと警備員の姿の方が気になるくらいだった。

 

外来の検査コーナーを経て待合室に行っても、どこもいつもよりはるかに人が少なく物静かな雰囲気だった。

 

不思議なことに、だからと言って検査が全て終了するまでに要した時間はこれまでと同じだったし、腎臓に関しては待ってる人の数もいつもと変わりなかったが、多数の診療科の外来はガラガラなのだ。

 

代わりに、人の姿は見なかったが発熱者に対応するスペースが何ヶ所か設けられていたのがいつもと違う光景だった。

 

 

日赤病院のように地域の中核を担う病院の場合、クリニックに行くのとは違って、紹介状があるか以前から予約してる人が来る病院だと思っていたが、ドクターの診察が終わった後に聞くと、『今フリーの外来は断ってるんですよ』と言っていたので、割高な料金取られても構わないからと訪れていた外来受診の人が多勢いたのだなと感じられた。

 

病院は数少ないコロナでも儲かる分野かなと思っていたが、おそらく減収幅は大きいはずだ。

 

 

ちなみに、この病院ガラガラ現象は全国共通なのかなと検索すると、Twitterにはガラガラの待合室の写真を添付したツイートがいくつも上がっていた。

 

この現象はいつから始まったのだろうかと、さらに日付を遡って検索をすると、『#病院ガラガラ』が出てきたのが2月27日で、学校の休校措置が発表された頃だった。

 

 

この病院ガラガラ現象は、日本特有というわけではなく、海外の病院でもらしい。

 

ニュースや報道では、患者で溢れて野戦病院化した光景だけが伝えられているが、どうも真実はもう少し複雑だと感じられる。

 

ただ一つ言えそうなのは、発熱してる人は厄介者扱いされるのだろうなということだ。

 

平時であれば、熱がある人なんて誰も恐れなかったのに、今は熱があるというだけで感染者扱いされるようになって恐れられている。

 

発熱者の救急車搬送が拒否されるという話が珍しいものではなくなっているし、最近はマスクだけでなく体温計も店頭から消えている。

 

 

風邪で発熱すると今は大変になる、そのためには体を冷やさないことが大事になると個人的には思っている。

 

 

病気になったら病院に行けば良いという価値観も、コロナをキッカケに変わりそうな予感がする。