時々思い出したようにテスラの動向が気になる。
ハイテク&イノベーション分野の指標として興味深いから。
小難しい権利関係や特許という壁はあるにせよ、ライバルからはベクトルとして追い求める方向や必要となる力量は見えるはずの流れの中で、10年以上トップを走り続けているし、他社が追いついたり近づいて来る気配すら感じられない。
これはなんとなくの印象論に過ぎないのだが、火のないところには煙が立たないという意味ではきっと的は外してないはずと思い込んでいたが、次のツイートを見てやっぱりという思いを新たにした。
ドイツにあるEV専門のレンターカー会社、創業から2年半でソフトウェア・充電網・メンテナンスの問題によりテスラ以外の車種をすべて売却。
— 🌸八重 さくら🌸 (@yaesakura2019) 2021年10月7日
ソフトウェアのOTAアップデート、スーパーチャージャーによる充電網、リモート診断やモバイルサービスによるメンテナンス性などが決め手となったようです🧐 https://t.co/RzYjVWNI9R
テスラのモデル3に乗ってきましたけど、日本のEVを完全に凌駕してますよ。
— 建築エコノミスト森山高至 (@mori_arch_econo) 2021年10月9日
ドライブフィーリングも凄いし、モバイルデバイスとしての連携が凄い。
乗るスマホですよ、これ。 pic.twitter.com/p0j6e1ldTO
この2〜3日テスラは本社をシリコンバレーからテキサスへ移転することが話題になっていて、その理由として税金が安いことに加えて不動産価格が安いことがあげられていて、経営者としてだけのコスト意識ではなく働く従業員にとってもその方がメリットが大きいからと伝えられている。
本社を移転するという話はかなり以前から出ていて、コスト意識以外の大きな理由として、シリコンバレーに集まる人種は皆同じで多様性がないという不満を上げていた。
EVを始めテスラが手がける事業のライバル企業とテスラ(というよりもイーロン・マスク)の間にはきっと目に見えない大きな壁があるに違いない。
テスラが展開してる事業はエンドユーザーから見てとても分かりやすいからお客がついて来る。
しかし、ライバル企業はついて来れないのは、テスラの良さが理解できないからだ。
ライバルだけでなく身内もだ。
テスラのバッテリーシステムを共同で手掛けていたパナソニックはなんのノウハウも手に入れることなくテスラから縁切りされるのだ。
日経新聞
— 諸隈元シュタイン (@moroQma) 2021年2月11日
2010年にテスラに出資し、巨大電池工場を共同建設、21年やっと黒字化が見えたパナソニック
その社長が「運命共同体」と公言するテスラはしかし、電池の内製化を20年秋に発表
パナ社長は未練がましく「次の社長は電池に詳しい」とテスラCEOにメールするも、返信は「👍」だけだった
という苦闘 pic.twitter.com/bNmP86Y0cd
テスラがパートナーに選んだパナソニックの電池事業の中核は吸収したシャープやサンヨーの電池事業に携わっていた方々で、彼らはパナソニックの内部で冷遇され、パナソニックの生え抜き社員はその貴重なノウハウや技術を全く大切にしなかったのだ。
おそらくだが、シャープやサンヨーの電池事業で頑張っていた要の人はテスラでそれなりの立場を得てると思いたい。
こうやって、勝手に感情移入しながら最近のテスラについて妄想を深めていると、テスラってなかなかの浪花節企業に思えてくる。
ハイテクの最先端でドライな感じかと思いきや、ユーザーを大事にし、従業員も大事にしてるように感じる。
現代の日本企業で浪花節を感じさせるところなんてあるのだろうか?