違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

テスラに感じる浪花節

時々思い出したようにテスラの動向が気になる。

 

ハイテク&イノベーション分野の指標として興味深いから。

 

小難しい権利関係や特許という壁はあるにせよ、ライバルからはベクトルとして追い求める方向や必要となる力量は見えるはずの流れの中で、10年以上トップを走り続けているし、他社が追いついたり近づいて来る気配すら感じられない。

 

これはなんとなくの印象論に過ぎないのだが、火のないところには煙が立たないという意味ではきっと的は外してないはずと思い込んでいたが、次のツイートを見てやっぱりという思いを新たにした。

 

 

 

 

 

 

この2〜3日テスラは本社をシリコンバレーからテキサスへ移転することが話題になっていて、その理由として税金が安いことに加えて不動産価格が安いことがあげられていて、経営者としてだけのコスト意識ではなく働く従業員にとってもその方がメリットが大きいからと伝えられている。

 

本社を移転するという話はかなり以前から出ていて、コスト意識以外の大きな理由として、シリコンバレーに集まる人種は皆同じで多様性がないという不満を上げていた。

 

EVを始めテスラが手がける事業のライバル企業とテスラ(というよりもイーロン・マスク)の間にはきっと目に見えない大きな壁があるに違いない。

 

テスラが展開してる事業はエンドユーザーから見てとても分かりやすいからお客がついて来る。

 

しかし、ライバル企業はついて来れないのは、テスラの良さが理解できないからだ。

 

 

ライバルだけでなく身内もだ。

 

テスラのバッテリーシステムを共同で手掛けていたパナソニックはなんのノウハウも手に入れることなくテスラから縁切りされるのだ。

 

 

 

 

テスラがパートナーに選んだパナソニックの電池事業の中核は吸収したシャープやサンヨーの電池事業に携わっていた方々で、彼らはパナソニックの内部で冷遇され、パナソニックの生え抜き社員はその貴重なノウハウや技術を全く大切にしなかったのだ。

 

おそらくだが、シャープやサンヨーの電池事業で頑張っていた要の人はテスラでそれなりの立場を得てると思いたい。

 

 

こうやって、勝手に感情移入しながら最近のテスラについて妄想を深めていると、テスラってなかなかの浪花節企業に思えてくる。

 

ハイテクの最先端でドライな感じかと思いきや、ユーザーを大事にし、従業員も大事にしてるように感じる。

 

現代の日本企業で浪花節を感じさせるところなんてあるのだろうか?